精神障害がひどくなると、リストカットなどの自殺未遂や、他人や物を傷つける(他害行為)などがみられます。一刻を争う状況では精神科へ緊急入院となります。 精神科への入院は「精神保健福祉法」に定められています。入院形態はさまざまで「対象と要件等」…
日本をはじめ、世界ではさまざまなカウンセリングや心理療法が研究されています。 カウンセリングや心理療法を受ける人をクライエントといいます。そのクライエントの悩みや相談に乗って、解決に導く人がカウンセラーです。 今回は知っていると役立つ、カウ…
ランキング参加中健康 福祉の資格のひとつに「社会福祉士」があります。 困っている方の相談や援助の場において重要な役割を担っていますが、仕事内容を知っている人は少ないかもしれません。 今回は、社会福祉士のさまざまなアプローチについて解説します。…
心の病 心の病は他人事ではありません。ある研究によると、生涯のうち5人に1人が何らかの精神疾患にかかる可能性があるそうです。 統合失調症では、「悪口を言われている」「監視されている」といった訴えがあります。相談を受けた人は、その内容は深掘り…
重い障がいのある方を支援するサービスに、重度訪問介護(重訪)があります。 本来、重訪は障がい者の生活全般の介護サービスを手厚くし、自宅での生活が続けられるように設計されました。しかし現実には、365日24時間のサービスは認められず、「利用者…
海外にも様々な医療や介護の制度があります。 たとえば、イギリスでは政府が運営する健康保険があり、無料で医療サービスを受けることができます。 一方、アメリカには全国民を対象とした公的な医療制度はありません。 今回は、諸外国の医療や介護制度につい…
本格的な高齢社会を迎えて、有料老人ホームの数は急速に増えています。しかし、そのサービスはすべて同じではありません。よくカン違いされるのが「介護付き」と「介護なし」の区別です。 有料老人ホームだから「介護付き」は当たり前だと考えがちですが、実…
今年、あるニュースが話題となりました。それは、重い障害のある子ども達が目の動きを使い、オンラインで対戦するeスポーツ大会が開催されたというもの。 視線をパソコンのマウスのように使う「視線入力」の技術を使った大会は、重い障がいのある方に新たな…
介護が必要になると、ゴミ出しや食事を自分ですることが難しくなり、介護施設を検討する方は多いです。しかし介護施設と一口にいっても、さまざまなタイプがあります。 知っておきたい介護施設には、①ケアハウス 、②介護老人福祉施設、③介護老人保健施設、④…
介護や障がいの仕事では、リハビリテーションの専門職も多く働いています。 リハビリテーションとは、病気やケガ、障がいのある方が社会復帰を目指すために行う訓練のことを言います。 訓練のときに、利用者さんに寄り添いサポートを行っているのがリハビリ…
介護が必要になると、住宅の改修を行う方は多いです。家の階段に手すりをつけたり、車椅子のために段差をなくしたり、リフォームにもお金がかかります。 いざという時に知っておきたいのが、介護保険の住宅改修費です。この制度を活用すれば、住宅改修でかか…
介護が必要になると、本人はもとより家族も疲れやストレス、悩みを感じる人が多いです。こうしたときに覚えておきたいのが「ストレスコーピング」です。 コーピング(coping)とは、英語で「対処」の意味です。ストレスコーピングを知ることで、ストレスと上…
平成29年版高齢社会白書によると、10年前、7人に1人だった65歳以上の認知症の数は、2025年になると5人に1人となると推計されています。こうした中、注目されているのが「認知症カフェ」です。 認知症カフェは、認知症の方やその家族など誰でも参加することが…
知っておきたい「65歳の壁」 障がいのある方が65歳を迎えると、介護保険の申請を求められます。これは、障害者総合支援法から介護保険法に移行するための手続きです。一体何が変わるのでしょう。各地では、これまで受けていた障害福祉サービスが受けられなく…
高齢者の医療保険制度における、給付と負担は決められています。たとえば、70歳から74歳までの加入者が負担する一部負担金は、原則2割です。しかし、現役並みに稼いでいる方は、療養の給付に要した費用の3割を負担します。今回は、高齢者の医療費について…
病気などで食事制限の必要な利用者さんは少なくありません。 たとえば、高血圧の塩分制限は1食2g未満、1日6g未満が推奨されています。また、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の方は豆類を食べるとよいとされています。 この記事では、知っておきたい食事介助…
高齢者に多くみられる病気にパーキンソン病があります。パーキンソン病の歩行の特徴には、すくみ足、突進歩行、小刻み歩行などがあります。歩幅が狭く、方向転換や振り返りなどバランスをとることが難しく、歩き始めると止まらないことがあります。 パーキン…
重度訪問介護(以下、重訪)は、障がい状態の重い方を自宅で支援するサービスです。 たとえば、ある筋ジストロフィーの方は、食事の際に茶碗4分の1ぐらいの量を、2時間ほどかけて食べます。障がいのため口も大きく開けないし、飲み込みもスムーズに行えま…
認知症への関心が高まる中、注目されているのが「認知症サポーター」と呼ばれる人たちです。認知症の正しい知識を学び、地域に暮らす認知症の人やそのご家族に対して手助けをします。今回は、認知症サポーターの役割や資格について解説します。 認知症サポー…
関節リウマチは多くの関節に炎症が起こる病気です。関節の症状と関節以外の症状の2種類があります。女性は男性の4倍多く、40歳から60歳代での発症が多いです。最近では高齢で発症する方も増えています。今回は関節リウマチの症状や補装具、日常生活で気をつ…
介護には知っておくと便利な言葉がいくつもあります。そのひとつが「脱健着患」です。脱健着患は「だっけんちゃっかん」と読みます。 脱健着患とは、病気や麻痺をしている方に洋服を着せるときは「患側側」からが良く、脱がすときは「健側から」にしましょう…
ふたつの失語症の特徴 言葉をうまく操ることができなくなることを「失語」といいます。失語症のタイプは「感覚性失語」と「運動性失語」のふたつがあります。 どの部分が障害されるかで症状の出方が分かります。運動性失語では相手のいうことは理解できるも…
発達障害。その特性には、他人とのやりとりが苦手、コミュニケーションがとれない、極端な人見知りなどがあります。また初対面の人に「その服、変」などストレートにいう……いわゆる空気が読めないのも特徴です。 IQの高い、勉強ができる系のコミュ障でみられ…
現在、日本女性の平均寿命は87.26歳ですが、30年前の平均寿命をご存知でしょうか。 答えは、80歳。なんと30年間で日本女性の寿命は7年ものびたのです。このままいけば、30年後の平均寿命は94歳になるかもしれません。 人間五十年と吟じた織田信長も、さぞ驚…
日本の障がいの歴史には偏見や差別から生まれた闇もあります。そのひとつが「私宅監置」です。私宅監置とは、精神病やそうだと疑われる人を自宅の一室や敷地内の小屋に閉じ込めておく仕組みです。 かって日本では精神医療も十分に発達しておらず、多くの障が…
介護ではケアマネ(ケアマネジャー)という仕事が知られていますが、障害の分野にも同じような存在がいます。それが「相談支援専門員」です。相談支援専門員は障害児・者のコーディネーター的な存在です。 相談支援専門員は利用者や家族の意向を聞き、自立し…
介護業界には老舗企業も多いです。そのひとつが「ツクイ」です。全国にデイサービスや有料老人ホーム・サ高住も積極的に展開しています。 35年以上前に訪問入浴を開始し、訪問介護、通所介護、デイサービス、ショートステイ、有料老人ホームと業務を拡大。20…
介護に限らず、高齢者に対して「年寄りだから○○だ」というような思い込みからくる年齢差別を聞くことがあります。こうした年齢差別をエイジズムといいます。身体的な機能低下ではなく、高齢者に対して主観で否定的な見方をすることです。 たとえば、「老人は…
高齢になると排便は健康チェックのひとつです。毎日、快便のお年寄りは元気な方が多いです。不思議なもので介護をしていると、ウンチの怖さはなくなります。むしろ、ずっとウンチが出ない利用者さんがこわいです。 たとえば、認知症のお婆ちゃんの排便がない…
誤嚥(ごえん)とは、声帯をこえて食べ物などが気道に入ることです。若い人でも飲み込みのときに食べ物が気管に入ってムセることがあると思います。息が詰まったような感覚は誰にでもあるかもしれません。 喉頭蓋(こうとうがい)は嚥下時に気道をふさぐ役割…