介護福祉 On-line

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障害のある方の「歯磨き介助」で悪戦苦闘!正しい口腔ケアの方法とは!?

 

歯磨きがメッちゃ、むずい・・・

 

障がい者介護をスタートさせたものの、

早くも大きな壁が立ちはだかりました。

 

これまで利用者さんの介護には、

スタッフが同行してくれました。

 

しかし先日、スタッフは途中合流で

それまで一人で介助することに・・・。

 

部屋には筆者と、

障がいのある利用者さんだけ。

 

最初の1時間30分くらいは

食事介助です。

 

これはコミュニケーションをとりながら、なんとかスムーズに行えました。

 

ところが次の口腔ケアが難敵でした。

 

なんと利用者さんの

歯磨きに30分以上もかかってしまったのです。

 

なんだか空回り状態でヘトヘト疲れはて、自信喪失です。。。。

 

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 悪戦苦闘の口腔ケア

 

筆者が担当している利用者さんは、

筋ジストロフィーの

男性マコトくん(仮名)です。

喋ることもできるし、頭脳も活発ですが

ほぼ寝たきり状態です。

 

今回の歯磨き(口腔ケア)でいうと、

筋ジストロフィーでは、食べ物をかんだり飲み込んだりする力が落ちています。

 

ちなみに飲み込んだりすることを

「嚥下」(えんげ)といいます。

 

この嚥下機能が落ちてくると、食べたものや唾液が誤って気道に入ってしまう

誤嚥(ごえん)や、

栄養障害が問題にがでてきます。

 

障害のある方は、上肢の機能低下、

人工呼吸器装着などで

十分な歯磨きが出来ないため、

口腔衛生を保つことが

難しい場合が多くあります。

 

それだけに、口の中を清潔に保つ

「口腔ケア」は重要です。

 

準備するもの

 

まずはマコトくんの歯磨きの準備です。

歯ブラシ2本と、スポンジブラシを用意します。

 

そしてコップは二つ。

一つは、モンダミンを入れた水。

もう一つは、洗浄用です。

 

さらに痰吸引機を利用して、

口腔内の唾液をだしていきます。

 

あ、それから歯磨き粉と

保湿ジェルも用意します。

 

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基本的な磨き方

 

 

介護では、鉛筆持ちで

歯ブラシを持つと学びます。

 

強く握ると磨く力が強くなるため

軽く持つのがポイント。

 

歯ブラシの当て方は、

歯と歯肉の境目に毛先を当てて

細かく動かします。

 

口の中の感覚が敏感な場合は、

柔らかい歯ブラシで優しく磨きます。

 

さあ、ここからが本番です。

 

筆者も利用者の口腔ケアの

大切さは理解しています。

しかし。。。

これがなかなかうまくいかない。

 

マコト(仮名)くんは

丁寧に話す人ですが、

だんだんと苛立つ気分を抑えられずに

口調も激しくなってきます。

 

マコト

「あ、そこちがいます。

    ゆっくりブラシを当ててください。

 上下に小刻みに磨いてください」

オレ

「ここ?」

マコト

「ちがいます。右側の犬歯です。

     ブラシを当てて。

 ちょっとつよ、い(モゴモゴモゴ)」

 

途中、歯磨き粉と唾液のブクブクで

声はとぎれとぎれに。

(やばっ、顔怒っとるやん!)

 

そんなこんなで、

ずっと立ちっぱなしで

30分以上の口腔ケア。

 

オッサンヘルパーの腰も痛くなります。

まさに格闘の時間です。

 

 

上手な口腔ケアのポイントは?

 

 

今回の戦いの敗因はいろいとあります。

 

まず、磨く力の加減が

分からなかったコト。

 

上手に歯磨きをするためには、

歯ブラシの毛先が広がらない程度が

良いそうです。

 

毛先が広がりすぎると力の入れすぎ。

無我夢中で口腔ケアをしていたから、

きっと歯ブラシの毛先は広がっていたかもしれません。

 

それすら見る余裕がありませんでした(トホホ)

 

 歯磨きの正しいテクニック

 

歯磨きのテクニックとしては、

歯の外側(前歯部)は、口を

閉じさせてみがきます。

 

磨くときは歯と歯肉の境目を

中心にブラシを細かく動かす。

 

歯ブラシはよくゆすぐ。

誤嚥防止のために歯ブラシの

水気はよく切るとベスト。

 

(出典:口腔ケアハンドブック)

 

歯の裏側は、横から

歯ブラシを入れると

磨きやすいです。

 

歯磨き剤は、

歯ブラシの毛1~2センチが目安。

(フッ素が配合されている歯磨き剤が

 虫歯予防に有効です)

 

 

ぜんぜん、できませんでした(汗)

 

 

そして自信喪失

 

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砂のように時間がこぼれていきます。

 

ああ無情。

 

その時、

ベテランのヘルパーさんが登場。

マコトくんは、すがるような目で

彼を見つめています。

 

マコト

「あの、慣れてないと思うので〇〇さんのを見て覚えてもらった方が良いかもしれません」

オレ

「そ、そうしようか・・・」

マコト

「すみません」(気遣われている)

 

こうしてベテランスタッフと

バトンタッチ。

見事なスピードで

歯磨きタイムは終わりました。

 

情けない。。。。

口腔ケアがこれほど難しいとは。

 

完璧になめてました( ;∀;)

 

 

 

反省

 

今回は完敗です。

 

ベテランヘルパーさんからは

「そのうち慣れますよ!」と

温かい言葉も頂きました。

 

しかし落ち込みます。

 

高齢者の介護に慣れてきたから、

自分の実力を

過信していたのかもしれません。

 

介護を始めた当初の

挫折感と似ています。

 

負けたくない。

でも次はできるのだろうか?

 

結果はまた報告します。