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自閉症3つの特性~具体的な症状とは?

 

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みなさんは自閉症というと、どんな方を思い浮かべるでしょう?

じっと部屋に閉じこもっているイメージでしょうか。

それともパニックになって暴れている姿でしょうか?

 

新生児の100人に1人は自閉症であると考えられています。

 

日本の人口が1億2600万人だとすると、ざっと126万人が自閉症という障害を持っている可能性があります。

 

もしかしたら僕もあなたも潜在的に自閉症の特性を持っているかもしれません。

 

自閉症は精神障害のひとつです。

現在はアスペルガーなどとも統一されて

呼び名は「自閉スペクトラム症」となっています。

 

この自閉症の特徴は、知的障害などとも相まって誤解されていることが少なくありません。

 

この記事では、知っておきたい自閉症の3つの特徴を簡単に解説します。

 

 

自閉症には主に「コミュニケーション障害」「こだわり行動」「社会性障害」があります。学校や会社でも個性的な行動をとる人を見かけたりします。

 

こうした「違和感」は個性と位置付けられると良いのですが、多くは「空気を読めない奴」というレッテルを貼られたりします。

 

具体的にはどのような行動をするのか、それぞれを解説していきます。

 

自閉症の特徴①「コミュニケーション障害」

 

「空気を読まない奴」の代表的な俗語が「コミュ障」です。コミュ障の特性としては「理解が難しい」「発信が難しい」「やりとりが難しい」に分類することができます。

 

コミュ障①「理解が難しい」

 

自閉症は見えない物の理解が難しく、

音声言語の理解も苦手です。

見える情報で考えることが多く、

一度にはたくさんわかりません。

理解するのに時間がかかります。

 

行動として現れる例としては、

・指示してもすぐに行動できず違う行動をする。

・同じ指示をしているのに分かる時とダメなときがある。

・相手の言葉をそのまま繰り返す

・ちょっとやゆっくり、など曖昧な言葉が理解できない

・冗談やダジャレなどが理解できない

 

 

コミュ障②「発信が難しい」

 

コミュ障は誰に何を伝えたらいいのか悩みます。どこに伝えたらいいのかも理解が難しい。影響を受けやすく忘れやすい特性があります。

 

行動として現れる例としては、

・アクションで気持ちを伝えやすい

・コマーシャルやアニメの言葉は言えるのに、伝える手段で言葉を使えない

・指差しや相手の手を取って伝える

・相手の言葉をそのまま繰り返す

・お決まりのセリフが多い

 

コミュ障③「やりとりが難しい」

 

コミュ障は「気持ち」や「心」など見えないものの扱いが難しいです。また忘れやすく処理速度も他人に合わせません。情報が多いとパニックなったりします。

 

行動として現れる例としては、

・やりとりがかみ合わない

・突然、話し出したりする。

・自分が知っていることは誰でも知っていると思っている。

 

 

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自閉症の特徴②「こだわり行動」

興味のかたより、こだわりが強いのも自閉症の特徴です。行動もパターン化することが少なくありません。毎日の生活でも無数のこだわりがあります。

具体的には「物の一部に対する強い興味」「帯同・反復的な行動」「変化への対応が難しい」と分類できます。

 

こだわり行動①「物の一部に対する強い興味」

 

自閉症の方は興味や関心が強くて狭い人が多いです。ひとつに興味が向くとそれ以外が思いつけません。

集中力が高いのですが、他のことに注意がいかなくなります。

 

行動として現れる例としては、

・標識やロゴ、テレビCМ、電車などの一部に執着する。

・自分が興味のないことは、全く関心を示さない。

・細かいことが異常に気になる。

・声をかけても聞こえていないように振る舞うことがある。

 

 

こだわり行動②「帯同・反復的な行動」

 

少しの違いで大きな不安を抱くのも自閉症の特徴です。

 

行動として現れる例としては、

・同じ場所や同じ角度に置きたいこだわりが強い

・何度も何度も、同じ行動や活動、同じ言葉を繰り返しても平気

・フラッシュバックのような混乱が生じる

・自分なりの手順、日課、道順などの自分ルールが多い

 

こだわり行動③「変化への対応が難しい」

 

自閉症の方は一度思いつくと、それ以外思いつけません。手がかりがかわると分からなくなったり、やり方を忘れることもあります。

 

行動として現れる例としては、

・自分のルールを変えられることに抵抗がある。

・必要があっても変更できない。

・人が変わったり、場所が変わることを嫌がる

・活動の途中で止められると対応できない。

 

 

 

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自閉症の特徴③「社会性障害」

 

自閉症で困るのは社会性や対人関係が上手にできないことです。社会性の障害としては「相手の気持ちを想像できない」「状況の理解ができない」があります。

 

コミュ障は多少大目に見られますが社会性の欠如は問題視されます。

とくに日本では和を尊ぶ文化が根強いので、社会性障害は叩かれやすいです。

 

社会性障害①「相手の気持ちを想像できない」

 

自閉症の方は表情や声質など全体的な理解が苦手です。

 

行動として現れる例としては、

・視線が合わない。アイコンタクトが取れない。

・人との関わりが一方的で相手の気持ちに関係なく行動する。

・周囲にどのようにみられるのか興味がない。

・相手の表情や気持ちを読み事が苦手。特手の表情や雰囲気にだけ過剰に反応する。

・一緒に同じものをみて心を通わすことができない。

 

共感することができないのも自閉症の特徴です。

 

 

社会性障害②「状況の理解ができない」

 

自閉症の方は時間の流れを頭の中で組み立てられません。終わりが理解できないこともあります。

 

行動として現れる例としては、

・同世代の人と上手に付き合うことが苦手

・年齢相応の常識が見についていない。

・待つのが苦手で、自由時間を上手に使えない

・その場にふさわしい行動がとれない

・周囲に合わせて行動ができない

 

 

まとめ

 

いかがでしょうか。

自閉症の特性を細かく見ていくと当てはまる項目もあったのではないでしょうか。

 

僕自身、障害の現場に携わる前は自閉症と聞くと「特別な人」というイメージがありました。

 

しかしその特性を細分化すると自分自身も当てはまることは多かったです。

 

一方、介護の現場では後天的に自閉症の症状が出てきたような高齢者とも出会います。とくに認知症になるとこだわりが強くなり、コミュニケーションが難しい利用者もいます。

 

障害者のケアで有用な技術は、介護においても活用できる気がします。

今後は現場で見つけたノウハウをいくつか紹介したいと考えています。