【ツナガレ介護福祉ケア】

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援助技術のコツは?知っておくべき11のアプローチ方法と常識【ツナガレ介護福祉ケア】

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援助技術には、さまざまなアプローチがあります。古今東西、時代を超えて研究者はよりよい方法を手探りで見つけてきました。

自己流もいいのですが、やはり限界はあります。この記事では、援助技術で知っておくべき11のアプローチ方法を紹介します。

 

 

 

 ①心理・社会的アプローチ

診断主義の流れにあるアプローチ方法です。アメリカの社会福祉研究者である、ホリスが提唱しました。ホリスは、ケースワークの理論体系の発展に貢献した方です。実証的な面接過程のプロセス分析をベースにして、対人的社会福祉の援助法を分類したました。

心理社会的アプローチでは、言語によるコミュニケーション能力を活用します。ソーシャルワーカーと利用者との関係性を重視しており、臨床ソーシャルワークとも呼ばれます。その人の直接的な働きかけをするとともに、環境への間接的な働き方や調整もしていきます。

②機能的アプローチ

相談者は、潜在的な可能性を持つと考えて、社会的機能を高めることで問題解決を図るアプローチ方法です。使える範囲は広く、個人や家族、グループ、コミュニティなどにも適用できます。自らの意思で問題解決しようとする環境を提供します。

相談者のニーズを環境の機能との関係で明確化して、援助過程のなかで社会的機能を高める力を生み出します。

③問題解決アプローチ

相談者が対処能力(コンピテンス)を獲得していくと考えるアプローチ方法です。心理社会的アプローチと、機能的アプローチの良いところを活用した方法とされます。短い期間で問題解決の目的を達成できるのが特徴です。

ポイントは、相談者自身に何が問題なのかを考えてもらうことです。「何が困難なのだろう?」に焦点を当てて、できるだけ効率よく対処できるようにサポートします。

④課題中心アプローチ

これは、「今ここに」に焦点を当てるアプローチです。短い期間で問題解決の目的を達成できるの「短期アプローチ」です。相談者と一緒に課題を見つけて、達成可能な設定をします。

問題の解決とは今と理想のギャップを埋めることです。そのためには、明確で達成可能な課題を示す必要があります。例えば、100mを10秒で走りたいが、今は12秒である。その2秒を埋めるために、課題を選んで取り組む方法です。

⑤危機介入アプローチ

これは相談者の感情的混乱、心理的な危機に介入することにより、社会的機能の回復を目的とするアプローチです。有名な心理学者フロイトやエリクソン、キャンブラー・ロスの理論を体系化しています。

⑥ナラティブアプローチ

ナラティブアプローチは自己における意味の世界を物語(ストーリー)として理解し、新たな意味の世界を作っていくアプローチです。フランスの哲学者フーコーの思想をもとにして生まれた方法です。

とにかく聞く、ひたすら聞く。その人が語る自分自身の物語を聞いて、その人らしい解決法を一緒に見つけます。そして新たなストーリーを生成して、再構築していきます。

⑦行動変容アプローチ

行動変容アプローチは、トマスが提唱しました。「オペラント条件付け」という学習理論をもとにして生まれました。特定の問題行動の変容を目的とするアプローチ方法です。オペラント条件付けは、道具的条件付けともいわれ、刺激ではなく行動に対する学習を説明するものです。

ネズミの実験で、ネズミがレバーを押すと餌がでてくるようにすると、レバーをひく行動が増加するというものですね。行動援助でもこのオペラント条件付けの理論が活用されています。

⑧エンパワメントアプローチ

社会的に抑圧され、無力状態に陥っている相談者の潜在的にもっている能力に注目して、その力を引き出すことで問題解決を図るアプローチです。そのためには、相談者も援助者も対等な立場に立つことが必要です。

⑨実存主義アプローチ

人間を実存として捉えるアプローチです。相談者に、自らの存在意味を把握してもらいます。そして自己を安定させることで、疎外感からの解放を目指します。

⑩フェミニストアプローチ

女性の解放を目指すアプローチです。エンパワメントアプローチと同じ考えに基づく方法です。

⑪解決志向アプローチ

心理療法におけるブリーフセラピー(短期療法)の影響を受けた、問題解決アプローチや課題中心アプローチと同じ、短期アプローチです。

 

まとめ

今回は援助技術の11のアプローチ方法を簡単に紹介しました。相談者の特性や状況などによってもアプローチの方法は変わってきます。また、いくつかのアプローチを組み合わせてよりよい方法を見つけていくことが援助者には大切です。

本日もありがとうございました。