孤立するママ
保育園や幼稚園で孤立するママがいます。そうしたときに活用していただきたいのが保育相談支援です。相談支援には受信型と発信型の技術があります。
受信型の技術の1つである「情報収集」は支援を行う上で重要です。具体的にはママと子供の家庭での状態、家族関係などの情報を収集する技術です。ここでは簡単な3つの相談支援テクニックを紹介します。
あいづちと傾聴力
孤立したママの相談に乗る時に重要なのは「傾聴」です。傾聴を行うには、聞く側が「受容」「共感」「自己一致」という3つの原則を守る必要があります。
- 受容……相手を評価しないで、ありのまま、あるがままに受け入れることです。
- 共感……相手が感じていることを相手の身になって、同じように感じようとする姿勢のことです。
- 自己一致……聞いている自分の気持ちを偽り、表面上だけ受容や共感をしているふりなどをしないことを意味します。
心の底から傾聴できないときには、素直な気持ちを相手に伝えることも聞き手の誠実な態度です。気をつけてほしいのは「気持ちの悪い」傾聴をしないこと。よくある失敗としては、相槌(あいづち)の仕方があります。
話を聞いているけどなんだかわざとらしい。傾聴しているようで自分の意見を押し付けてくる。このような相槌をしていると相手は心を閉ざして孤立化していく要因にもなります。自分ひとりで手に負えないと感じた時は、以下のような団体に相談するものひとつの手です
NPO法人仙台傾聴の会
不安や生きづらさを抱えた方たちを「傾聴」を通してサポートしているのが「NPO法人仙台傾聴の会」です。最近は新型コロナウイルスに関する質問や不安なども寄せられており、必要なときは連携する専門機関などにつないでいます。
ケースワークの原則を知る
孤立したママの中には、心を病んでいる人もいます。そうした時に使えるのが社会福祉における専門的な援助技術です。そのひとつにケースワーク(個別相談技術)があります。
ケースワークとは困難な課題を抱えた人を、主体的に生活できるように支援、援助していく社会福祉援助技術のことです。話し上手ではなく聞き上手である姿勢が必要。相手を積極的に理解しようとする態度であること、よき観察者であることが大切です。
グループワークの役割
「子どもがかわいくない」「イライラや怒りを子どもにぶつけちゃう」育児不安や虐待などの悩みを抱えた保護者が悩みを語り合う方法にグループワークがあります。グループワークは各地で行われています。
人間は人や社会とかかわり、集団の中で生きていきます。とくに子供が小さい頃はママ友との関係に悩まされることも多いです。こうした時には、一度そのエリアから抜けて全く知らない人と会うのもストレス解消になります。
大切なのはストレスをためこまないこと。ルールのあるグループワークで本音を語ってみると案外とスッキリするものです。専門家と相談しながら、ママ友たちと開催してみるのも良いかもしれません。
開かれた質問
開かれた質問は「はい」や「いいえ」といった択一の質問ではなく、相手が自由に答えることが出来る質問を言います。開かれた質問をされることで相手は意見を言いやすくなり、緊張をほぐすきっかけとなります。相手に安心感を与え話しやすい環境づくり、質問を掘り下げて答えやすい環境づくりをすることが大切です。
その反対に 閉ざされた質問は「はい」「いいえ」で答えられる質問の事で、質問する側の得たい情報だけを得ることが出来ます。より円滑にするには開かれた質問で自由に自分の思いを表現してもらい、より深い情報を得ることが大切です
まとめ
幼稚園や保育園で孤立する危険性があるのは、子どもだけではありません。ママ友と上手に付き合うことも必要であり、そうしたコミュニケーションが苦手な人はだんだんと孤立してしまいます。地域には相談支援窓口が設置されていますので上手に活用しましょう。本日もありがとうございます。