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「命の選別」で問われる価値観…誰を生かし、誰を殺すのか?

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コロナ渦で問われる「命の選別」

 

新型コロナウイルスの感染者数が増える中、「命の選別」に関する価値観が問われています。

 

結論を先に言えば、命の選別はあってはならない。しかし、このままではあっという間にその範囲を広げてしまう危険性がある、と考えています。

 

命の選別に関しては、れいわ新選組から昨夏の参議院選に立候補した大西恒樹氏が動画投稿サイトで衝撃的な発言をしました。その内容は次のようなものです。

 

大西「高齢者を長生きさせなくてはいけないという政策をとっていると若者たちの時間の使い方の問題になる。命、選別しないと駄目だと思う。その選択が政治。選択するんであればもちろん高齢の方から逝ってもらうしかない」

 

大西氏は元外資系銀行員で今後の国政選挙の候補者になっていました。れいわ新選組の山本太郎代表はこの「命の選別」発言を巡り、大西氏の「除籍」を決めました。

 

れいわ新選組には重度障害者の木村英子氏と舩後靖彦氏という2人の参議院議員がいます。しかも代表である山本氏は先の東京都知事選で「財政問題を入り口に人の命の期限を決められてしまうような社会を止めないといけない」などと訴えていました。

 

大西氏の発言は党への裏切り行為にも等しく、あまりにもお粗末だとしか言いようがありません。

 

発言の真意と価値観

 

れいわ新選組が支持されている要因の一つには弱者に寄り添い、誰にでも生きる権利と価値がある、と強く訴えていることがあります。筆者がケアしている重度障がい者の利用者さんにも、れいわ新選組を強く支持する方もいます。

 

なぜ大西氏は「命の選別」発言をしたのか。その真意をメディアにこう語っています。

 

大西「どんな政策判断にもノーリスクはありません。非常事態宣言を出し8割の接触を減らせば、感染者数は減るでしょう。しかし、そうした命を大事にする行動が生活苦の果ての自殺のように、命を粗末にする結果になりかねません。『生活が安定している年寄りのために、どうして自分たちが犠牲になるのか』といった世代間闘争が発生する危険もある」

 

大西氏は「安易な言葉を使い誤解させたことは反省しています」としながらも、自由な意見がいえない環境はタブーを生む、タブーは良くないと主張しています。完全な論点のすり替えです。

 

発言を聞くとエリート銀行員が選挙に当選したいがために、れいわ新選組の理念を都合よく利用していたとしか思えないのです。

 

「若者の命を守るために年寄りの命をないがしろにしてもいい」だと…。アホか。そんなことを決める権利は誰にもないのです。

 

もちろん多種多様な議論はあって当然です。問題なのは「命の選別」を容認するような発言をれいわ新選組の候補者がしたことです。弱者救済を謳う政党の本心がそこにあるならば、コロナ渦において命の選別はまたたくまにその範囲を広げていくかもしれません。

 

 

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 誰を生かし、誰を殺すのか

 

2020年7月23日、京都市のALS患者に対して薬物を投与し殺害した疑いで、二人の医師が逮捕されました。容疑者の一人は寝たきり高齢者の殺害を肯定する「命の選別」を主張しているそうです。

 

2016年、神奈川県の障害者施設で入所者19人が殺害された「相模原障害者殺傷事件」で大罪を犯した植松聖死刑囚(30)の動機にも「命の選別」を肯定するような思想が見られました。

 

過去の歴史を紐解いても、人間を「役立つもの」と「劣って価値のないもの」と二分する優生思想はあり、ヒトラーによるユダヤ人の大量虐殺の土壌になりました。社会が不安や混乱に陥ると優生思想の亡霊がよみがえるのです。

 

命の選別はできない

 

「命の選別」は個々の価値観や生きる姿勢を問われる大きな問題です。誰を生かし、誰を殺すのか。優生思想や尊厳死・安楽死を巡る問題はこれまでも語られてきたし、今後も議論されると思います。

 

しかし介護や福祉の現場で働く者として強く思うことは「誰にも命を奪う権利はない」ということです。だから命の選別などあってはならないのです。

 

差別的な思想によって不幸な歴史を生まないために。僕達は権力者の動向を注視する必要があると思います。

 

本日もありがとうございました。

サトシ(@satoshi_Jp0415でした。

 

 

 

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