ツナガレ介護福祉ケア

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汚い?口内丼と三角食べの違いと特徴~ママができない、許せない口中調味のワケ~ツナガレケア

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口内丼とは?

最近、注目されているのが「口内丼(こうないどん)」という食べ方です。口内丼とは食事中にご飯や複数のおかずを口の中で一緒に食べる方法。子供や男性に多く見られる食べ方です。口内丼と似ている食べ方に三角(さんかく)食べがあります。一体、どのように違うのでしょうか。特徴や効果について解説します。

 

 

汚い?出来ない?「口内丼」の特徴とは

「口内丼」とは、ごはんと複数のおかずを口の中で一緒に混ぜ合わせた食べ方で、日本の伝統的な食文化でもあります。こうした食べ方は男性に多く、「口の中で調味している」という言い分が聞かれます。

唾液には、食べ物をやわらかくして消化を助けてくれたり、体に悪い影響を及ぼす活性酸素を減少させる働きもしてくれます。唾液のパワーを存分に発揮してもらって、おいしく食べられるからイイという声もあります。

しかし料理を作った側、とくにママにとっては不快に感じる人は多く、おかずは単体で味わってほしいという気持ちがあるようです。また「口内丼」をママが認めない理由には、学校での「食育」が大きく関係しているように思うのです。

ワイドナショーで口内丼

口内丼は、2020年8月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)や、2020年9月2日放送の「グッとラック!」(TBS系)などで特集されました。おかずを次々と口の中に放り込み、ご飯と一緒に食べる夫に不満を抱く妻。「口中調味(口内調味)だ」と真っ向から反論する夫。どちらの言い分が正しいのか。ツイッターなどで「口内丼」というワードが話題となりました。

三角食べ

口内丼と比較されるのが三角食べです。これは、ご飯・おかず・汁物などをバランスよく食べる食べ方です。2007年、文部科学省は「食に関する指導の手引き」で、主食とおかずは交互に食べようと指導していました。

三角食べは、ごはん、おかず、汁物を平行して食べ進めるので、残しても栄養のバランスがとりやすいメリットがあります。硬さが違うものを口の中で混ぜ合わせることによって、味付けを口内で調整することができます。これを「口中調味(こうちゅうちょうみ)」と言います。

ママが許せない「口中調味」

口内丼の食べ方も三角食べも同じ、口中調味といえます。三角食べの場合、ごはん、おかず、汁物と順序良く食べるので、原則口の中には「主食とおかず」、「おかずと汁物」、「汁物とごはん」のような組み合わせです。

ところが、口内丼の場合はミックス。大げさにいえば、なんでもありです。しかし子育てをしているママの中には、マナーや食育、栄養バランスの観点から、子供に三角食べをすすめている方も少なくありません。

社会に出て忙しく、早く美味しく食べる習慣がついてしまったパパが子供の前で「口内丼」をしていると日々、食育に気を遣っているママの怒りが爆発するのも、当然かもしれません。

パパは口内丼を楽しむ?

現在、学校では「三角食べ」を推奨しているところも減ってきています。しかし子育て中のママは「三角食べ」を推奨されてきた世代でもあります。我が子にもと考える方もいるでしょう。口内丼は、見た目やマナーからもなんだか許せない、できない食べ方かもしれません。そうしたママの導火線に火をつけないためにも、パパ族はこそっと口内丼を楽しむ方が無難かもしれませんね。

本日もありがとうございました。