国勢調査で用意するもの
コロナ渦の中、9月14日から、日本に住むすべての人と世帯を対象に「国勢調査」がはじまりました。そもそも国勢調査とは何なのか?高齢者や介護施設、一人暮らしの人は何を用意すればいいのか。この記事で簡単に解説します。
2020年、芦田愛菜さんの国勢調査とは?
国勢調査とは、生活環境の改善や防災計画など生活に欠かせない様々な施策に役立てられる調査です。今年祖はタレントの芦田愛菜さんがCMキャラクターを担当しています。国勢調査は国内の人口や世帯の実態を明らかにするため5年ごとに行われ、今回は大正9年の最初から数えて21回目に当たります。
国勢調査から得られるデータは、国や地方公共団体の政治・行政で広く利用され、国家資格などに出題されるケースもあります。もちろん企業や研究機関も基礎データとして使用します。将来人口推計や国民経済計算(SNA)などを作成する上でも重要なデータとなります。
コロナの影響は?
新型コロナウイルス感染症の影響で、今回の国勢調査の方法は少し変更されています。感染拡大の防止もありますが、国勢調査員の安心を確保する意味もあるようです。ポイントは「できるだけ対面しない方法」をとること。
調査書類の配布は、国勢調査員が9月中旬から訪問しますが、一部の地域では調査の趣旨等の説明はインターホン越しに行うそうです。調査書類は郵便受け・ドアポストなどに入れて配布。不在の場合は、直接、郵便受け・ドアポストに入れるとか。
対面での説明が必要となる場合は、一定の距離を保ちつつ簡潔に行われます。回答は、10月7日の期限までに、できる限りインターネットでお願いするそうです。もちろん郵送も可能。この場合は国勢調査員が調査票回収のために訪問することはありません。
介護施設での国勢調査
国勢調査を実施することの事前周知を図るため、掲示板やエレベーターに広報用ポスターを貼っている施設も多いのではないでしょうか。有料老人ホームなどでは、調査を円滑に実施するためにホームの管理者、スタッフなどから国勢調査員の推薦があるかもしれません。
総務省では社会福祉施設の場合、入所者は棟ごとにまとめて1つの世帯としています。ただし夫婦だけで1つの部屋に住んでいれば、他の入所者とは別に1つの世帯とします。老人ホームに姉妹だけで一つの部屋に住んでいる場合でも、夫婦だけで1つの部屋に住んでいる場合を除き、ほかの入所者とまとめて1つの世帯とします。
高齢者や一人暮らしのトラブル
国勢調査がはじまると、不審な連絡や訪問などが増える報告が多いです。最近では一人暮らしの高齢者の自宅に「〇〇警察ですが、あなたが騙された可能性があるので今から警察官を伺わせます」と電話がありました。
警察に連絡したら、そんなは事実はないとのこと。犯罪を取り締まる警察官を騙る悪質なケースもあるので油断は禁物です。国勢調査で、調査員がいきなり電話で調査を行うことやメールで協力を依頼することはありません。
不審な電話があった場合は、質問などに答えずに電話を切りましょう。メールがあった場合は返信や添付ファイルの開封は行わないでください。調査の際、調査員は写真付きの調査員証を携帯しています。訪問があった場合は必ず「調査員証」の提示を求めるようにしてください。
国勢調査オンラインとは?
国勢調査オンラインとは、国勢調査でインターネットでの回答を行うために総務省が設置したものです。インターネット回答には、HTML形式の電子調査票を用いて行います。サイトを利用する際は、ご自信のスマートフォン、タブレット、パソコン端末の利用環境等を確認しましょう。
国勢調査オンラインのメリットはインターネット回答受付期間中、毎日24時間利用できることです。不審な訪問やコロナ防止のためにも今回はサイトを利用するのはおすすめです。
本日もありがとうございました。
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