ツナガレ介護福祉ケア

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孤食(ぼっち飯)、個食や子食の意味や違いとは~ツナガレケア

 

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こしょくもいろいろ

「孤食」とは食事を一人で食べること。「個食」は家族が同じ食卓についても別々のものを食べること。「固食」は同じものばかり食べること。呼び方は「こしょく」と同じですが、それぞれ意味は違います。他にもパン・麺など粉から作られたものばかり食べることを「粉食」。子供だけで食べることを「子食」といいます。

ボランティアなどで運営されている「子ども食堂」は、こうした「こしょく」を減らす役割も期待されています。子ども食堂は食材などの費用もかかり、運営は大変なところが多いです。シングルマザーなどひとり親の家庭では子供は孤食になりがちです。コロナで運営の厳しいところも出てきていますが、こうした取り組みは今後も重要だと思います。

子供の食事摂取基準とは

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によれば、6歳から7歳男児の場合、たんぱく質の推奨量は1日に「30g」となっています。これが10歳から11歳になると「45g」まで一気にアップします。

ちなみに成人のたんぱく質の推奨量は男性で「60g」女性は「50g」です。成人の推奨量の数値と比べても、子どものたんぱく質の推奨量は変わりません。つまりそれだけ成長期の子どもにたんぱく質が必要であるといえます。

たんぱく質の種類とは?

たんぱく質は「動物性たんぱく質」と「植物性たんぱく質」の2種類に分類されます。動物性たんぱく質の代表的な食品には、肉類や魚介類、卵などがあります。一方、植物性たんぱく質には豆腐や納豆といった大豆製品やお麩などが挙げられます。

両者をバランス良く食事から摂取する事がベストですが、ご家庭で毎日意識して作ることは難しいかもしれません。最近は宅配を利用する家庭も増えているように思います。コストはかかりますが、上手に利用すると便利かもしれませんね。

乳幼児に必要なエネルギー必要量は?

日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、乳幼児期に必要な1日の推定エネルギー必要量は1歳から2歳の男児は950キロカロリー、女児は900キロカロリーです。3歳から5歳になると、男児は1300キロカロリー、女児は1250キロカロリーとアップします。

おやつなどの間食も幼児には必要です。目安としては1歳から2歳児で、1日の推定エネルギー量の10~15%(約100~150キロカロリー)、3歳から5歳児では10~20%(約150~250キロカロリー)とされています。

深夜型の親が子供に及ぼす影響

近年、夜型の親も増えています。親が就寝しないと、子供もなかなか寝ません。「平成 27 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)によると、午後 10 時以降に就寝する子どもの割合(0~6歳児)では、平日・休日ともに保護者の就寝時刻が「深夜1時以降」が最も高率でした。

遅寝の子供が増えると、家族で朝食を食べる習慣が減ってきます。「子どもの共食の状況」(2~6歳)を調べたところ、家族そろって食事をする子どもの割合は朝食よりも夕食が多いことがわかりました。

家族食が大切な理由

家族が集う時間を持つことは有意義なことです。その日の表情や体調などコミュニケーションをとることで安心安全にもつながります。 気になるのは現代社会では手料理よりインスタントですませる家庭が増えていることです。

「社会経済的要因別主要食物の摂取頻度」の調査によると、経済的な暮らし向きが「ゆとりなし」の場合、インスタントラーメンやカップ麺の摂取頻度が高い傾向がみられました。全ての品目までとはいえませんが、インスタント食品には栄養価や添加物の問題もあります。できればバランスの良い食事を摂取することが大切です。

三色食品群とは?

三色食品群とは、栄養素の働きから3つの食品グループに分けたものをいいます。栄養バランスは良くわからないという方は色のイメージで覚えると食材選びに役立つかもしれません。赤は体をつくるもとで肉、魚、卵、牛乳・乳製品、豆など。黄はエネルギーのもとで米、パン、めん類、いも類、油、砂糖など。緑は体の調子を整えるもとで野菜、果物、きのこ類などがふくまれます。

魚肉ソーセージのすすめ

魚介類(鯨類を含む)は良質なたんぱく質や生活習慣病の予防や脳の発育などに効果があります。魚介類はカルシウムをはじめとするさまざまな微量栄養素の摂取源でもあります。そのため健康的な食生活にとって不可欠で優れている食材といえます。

訪問介護では、魚肉ソーセージを食事で出したりします。魚肉ソーセージは食べやすく、値段も安く、調理しやすいです。しかも栄養バランスがよいので個人的にはおすすめです。

研究によると魚介類を全く食べない集団では高度不飽和脂肪酸が欠乏し、小児の知能低下や成人の心臓病のリスクが上昇することが報告されています。魚屋さんの回し者ではありませんが、元気な子供を育てたいならば魚介類は積極的に摂った方が良いかもしれませんね。

本日もありがとうございました。