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保育の原理「間違える過去問とは」独学で合格する保育士試験対策

 

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保育原理とは

 

保育の原理は、いわゆる原理・原則について出題される科目です。保育所保育指針をベースにして、保育士の資質や役割、保育所の基本など、さまざまな考え方を学びます。


ポイントは、保育所保育指針は子どもの成長を支援するため、約10年ごとに内容が改訂されるので、そのたびに試験内容も変わることです。

 

保育の礎を築いた倉橋惣三さんや、フレーベルやルソーなどが出てきます。最初は誰それという感じですが、何度も出てくるので過去問を解いていれば自然と覚えます。

 

しかし、当たり前のように覚えすぎて試験にのぞむと、問題文を裏読みしすぎて間違えたりします(「これは倉橋ではなく、関信三かも・・・」など)。

 

ここでは、はじめて保育士試験にのぞむ際に、間違えやすかった保育原理の過去問を紹介します。

 

 

 

倉橋惣三(平成30年前期 問17)


次の文は、倉橋惣三に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • A:児童文化に関心を持ち、『キンダーブック』の 1927(昭和2)年の創刊・編集に携わったり、「お茶の水人形座」を創設するなど人形芝居を保育界に広めた。
  • B:子どもの生き生きしさや心持ちを大切にし、子どもの生活の中に保育者が教育目的を持ちながら近づき、その生活が充実するように導く「生活を生活で生活へ」という説を提唱した。
  • C:1934(昭和9)年発刊の『幼稚園保育法真諦』において、子どもの興味に即した主題を持たせながらその生活や活動をさらに発展させるような保育方法として「誘導」の考え方を提唱した。
  • D:戦後は教育刷新委員会の委員となり「幼稚園教育要領」の作成に関わるなどし、戦後の新教育の建設に貢献した。



 
1 ×
2 × ×
3 × ×
4 × ×
5 × ×

 

 

正解と解説

 

正解は、1です。


日本のフレーベルと言われた倉橋惣三の情報は多いです。

 

絶対覚えておきたいキーワードは、「キンダーブック」や「生活を生活で生活へ」です。また、「幼稚園保育法真諦」も倉橋ならではのワードです。

 

 

保育行政(平成29年前期 問20)


次の文は、わが国の保育行政に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

  • A:「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23 年厚生省令第63 号)第36 条では「保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、保育の内容等につき、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない」とされている。
  • B:保育士資格について「保育士でない者は、保育士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない」とされており、これは名称独占資格と呼ばれている。
  • C:「保育所保育指針」に用いられている「子どもの最善の利益」は、1989(平成元)年に国連で採択され、日本政府が1994(平成6)年に批准した「児童の権利に関する条約」の理念に基づいている。
  • D:「児童福祉法」においては、「児童福祉施設の職員は、常に自己研鑽に励み、法に定めるそれぞれの施設の目的を達成するために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない」とされている。

 

 

 
×
× ×
× ×
× × ×

 

 

正解と解説

 

 

正解は、2です。

 

ひっかけ問題は、Dです。児童福祉法ではなく「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第7条の2」の内容でした。

 

 

施設の基準(平成30年前期 問14)


次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

  • A:第34条では、「保育所における保育時間は、一日につき8時間を原則とし、その地方における乳幼児の保護者の労働時間その他家庭の状況等を考慮して、自治体の長がこれを定める。」とされている。
  • B:第35条では、「保育所における保育は、保護者支援及び教育を一体的に行うことをその特性とし、その内容については、厚生労働大臣が定める指針に従う。」とされている。
  • C:第36条では、「保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、子育ての支援等について、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない。」とされている。
  • D:第36条の2第2項では、「保育所は、定期的に外部の者による評価を受けて、それらの結果を公表し、常にその改善を図るよう努めなければならない。」とされている。

 

   A B C D

1 ×
2 ××
3 ×
4 ×××
5 ××××

 

 

正解と解説

 

正解: 4

 

保育所の特性は、「養護」と「教育」を一体的に行うことが特性です。この基本事項さえ理解していれば、選択肢も2、4、5に絞ることができます。
また、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第36条の2第2項では、外部評価についての結果公表が努力義務と規定されています。
外部の者、つまり第三者がからむ件については、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第14条の3に規定されている「苦情への対応」でも示されています。

 

保育の先駆者(平成26年 問4)

 
次の文は、日本における保育の先駆者についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

  • A:倉橋惣三は、幼児教育内容調査委員会の委員として、1948(昭和23)年刊行の「保育要領」の作成に携わった。
  • B:赤沢鍾美は1890(明治23)年、日本で初めて農繁期託児所を開設した。
  • C:明石女子師範学校付属小学校・幼稚園の主事であった及川平治は、アメリカの進歩主義教育の影響を受けて、児童中心主義に基づく生活が大切であると主張し、その教育成果を『分団式動的教育法』として著した。
  • D:野口幽香らによって1900(明治33)年に開設された二葉幼稚園は、貧民家庭の幼児を対象として保育を行い、1916(大正5)年に二葉保育園と改称した。

 

 

 
× ×
×
× ×
× ×
× ×

 

 

正解と解説

 

正解は、2です。


保育要領は、倉橋惣三を委員長とする作成委員会により作成されました。農繁期託児所は、筧雄平の指導を受けて開設されました。

 

及川平治の分団式動的教育法とは、教材の内容や子どもの学習の状況に応じて、「全体」「グループ」「個別」と適宜変化させて学習させる教育法です。二葉幼稚園はクリスチャン保姆、野口幽香と森島峰が寄付を募って実現させました。

 

 

保育所保育指針(令和2年後期 問 17)


次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • A:伸び伸びと体を動かし、はう、歩くなどの運動をしようとする。
  • B:食事、睡眠等の生活のリズムの感覚が芽生える。
  • C:周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関わりをもとうとする。
  • D:身近な事象を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。



 
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× ×
× ×
× ×
× × ×

 

 

正解と解説

 

正解は、2です。

 

AとBは、正解です。

Cは「1歳以上3歳未満児」。Dは「3歳以上児の保育」です。

 

 

フレーベル(平成27年 問7)


次の文は、フレーベルについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • A:『人間の教育』『母の歌と愛撫の歌』などを出版するとともに、世界初の幼稚園を創設した。
  • B:「子どもの発見者」とも呼ばれ、児童中心主義や経験主義教育、児童心理学の源と評される。
  • C:産業革命が急速に進んでいたイギリスで、「幼児学校」を開設し、子どもの保護と教育を行った。
  • D:50 代の半ばで、幼児の真の遊びを育む道具の製作を志し、自ら考案した遊具を「恩物」と名付けて普及に努めた。



 
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× ×
× × ×
× ×
× × ×

 

 正解と解説

 

正解は、2です。


Bが、ルソーだとわかると選択肢は狭まります。「子どもの発見者」といわれるフランスの問題は、よくでてきます。むすんでひらいての作曲家でもあります。

これは2021年の春の試験にでました。間違えました・・・(涙)。

 

まとめ

 

保育の原理は覚えていれば、確実に解けます(当たり前ですが・・・)。つまり、過去問をどのくらいやったかで勝負が決まります。

 

見たことのない問題が出てくると、頭が真っ白になります。誰これ?とパニックです。本番で失敗しないためにも、多くの過去問を解くことをおすすめします。

 

本日もありがとうございました。