ツナガレ介護福祉ケア

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認知症の5つの種類と特徴的な行動や心理症状~ツナガレケア

 

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グループホームで働くと、さまざまな症状の認知症の利用者さんと出会います。グループホームとは、認知症のケアに特化したサービスを提供する施設です。最初は不安もありましたが、働いてみると「認知症」に対する考え方は大きく変化しました。

認知症を理解するにはまず、認知症の種類を知ることが大切です。この記事では、実際に介護福祉士の国家試験の問題から、認知症の特徴を紹介します。

アルツハイマー型認知症の特徴とは?

認知症で多いのが、アルツハイマー型です。アルツハイマー型認知症は進行具合にもよりますが、徘徊(はいかい)や物盗られ妄想、人格変化などがみられます。物盗られ妄想とは、自分の財布の置き場所がわからなくなり、誰かに盗まれたと訴えるような症状です。

血管性認知症

血管性認知症の方は、感情の起伏が激しいです。意欲をなくして落ち込んだり、ふとした瞬間に興奮したりすることがあります。抑うつのほかに感情失禁も血管性認知症の特徴のひとつです。

レビー小体型認知症

 レビー小体型認知症の特徴は幻視です。人格変化は殆どみられません。レビー正体型認知症の方は、その場に実在しないはずの虫や動物、子どもなどが本人にはハッキリと見えているという症状が現れます。

ある利用者さんは室内に居ながら、まるで公園を歩いているかのように指をさして子どもの名前を呼んでいました。またある方は、誰もいない方向に「ありがとう、ありがとう」と言っているのが印象的でした。レビー小体型認知症ではほかにもレム睡眠行動異常、パーキンソニズムがみられます。

前頭側頭型認知症の特徴

前頭側頭型認知症の特徴は人格変化です。他人への配慮や理性的な行動ができなくなり、自己中心的な言動が増えるためです。ケースによっては万引きや暴力、行動異常などの不適切な行動が目立つようになります。たぶん家族の介護で苦労するのが、このタイプの認知症ではないでしょうか。

クロイツフェルト・ヤコブ病

クロイツフェルト・ヤコブ病では、発病初期より歩行障害等が見られるため徘徊することはできません。ふらつきや無動性無言が特徴です。

認知症対応型通所介護

認知症対応型通所介護とは、認知症の利用者に対しグループホームやデイサービスなどで、日常生活上の支援や生活機能向上の為の機能訓練などのサービスを日帰りで提供する事を言います。

認知症対応型通所介護はグループホームに限らず、特別養護老人ホームやデイサービスセンターでも提供されるという点は押さえておきましょう。

認知症はさまざま

今回は、認知症の5つの種類として「アルツハイマー型」「血管性認知症 」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」「クロイツフェルト・ヤコブ病」を解説しました。ただし認知症の症状はさまざまで性別や年代、環境によっても異なってくるため、「これ」と診断を決めつけることは難しいです。

それはまさに個性でもあります。世界に同じ人はいないのと同じように、全く同じ認知症は存在しません。介護者はそうした認知症の特性を理解しながら、その人らしい生き方をあたたかく支援することが大切です。なぜなら僕が認知症になったら、そういう介護をしてもらいたいと思うからです(笑)。

本日もありがとうございました。