ツナガレ介護福祉ケア

高齢者・障がい児・者、子育ての現場から発信しています!

認知症の5つの種類と特徴的な行動や心理症状【家庭の介護】

 

f:id:mamoruyo:20210509175836j:plain

 

認知症の5つの種類

 

グループホームで働くと、さまざまな症状の認知症の利用者さんと出会います。

 

ちなみにグループホームとは、認知症のケアに特化したサービスを提供する施設です。入所しているのは認知症の方ばかり。最初は不安もありましたが、働いてみると「認知症」に対する考え方は大きく変化しました。

 

認知症を理解するにはまず、認知症の種類を知ることが大切です。この記事では、実際に介護福祉士の国家試験の問題から、認知症の特徴を紹介します。

 

 

初期からチェック!認知症の症状

 

まずは問題です。レベルとしては少し難しいですが安心してください。覚えてしまえば簡単です。

 

問)認知症の原因となる疾患と、特徴的な行動・心理症状(BPSD)の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。


1 .アルツハイマー型認知症 ------- 幻視

2 .血管性認知症 ------- 抑うつ

3 .レビー小体型認知症------- 人格変化

4 .前頭側頭型認知症 ------- もの盗られ妄想

5 .クロイツフェルト・ヤコブ病------- 徘徊(はいかい)

 

 この中にひとつだけ、認知症名と特徴が一致するものがあります。それぞれの特徴を簡単に解説していきます。

 

アルツハイマー型認知症の特徴とは?

 

認知症で多いのが、アルツハイマー型です。

アルツハイマー型認知症は進行具合にもよりますが、徘徊(はいかい)や物盗られ妄想、人格変化などがみられます。

 

物盗られ妄想とは、自分の財布の置き場所がわからなくなり、誰かに盗まれたと訴えるような症状です。僕の経験では、女性はティッシュへのこだわりが強く、見当たらなくなると「盗まれた」と訴える方が多いような気がします。

 

アルツハイマー型認知症では、幻視を訴える人は少ないです。そのため①は✕になります。

 

 

血管性認知症

 

血管性認知症に見られる症状が、抑うつです。ということで正解は②でした。

 

血管性認知症の方は、感情の起伏が激しいです。意欲をなくして落ち込んだり、ふとした瞬間に興奮したりすることがあります。

 

抑うつのほかにも、感情失禁も血管性認知症の特徴のひとつです。

 

 

レビー小体型認知症

 
レビー小体型認知症の特徴は、幻視です。人格変化は殆どみられません。


レビー正体型認知症の方は、その場に実在しないはずの虫や動物、子どもなどが本人にはハッキリと見えているという症状が現れます。

 

ある利用者さんは室内に居ながら、まるで公園を歩いているかのように指をさして子どもの名前を呼んでいました。またある方は、誰もいない方向に「ありがとう、ありがとう」と言っているのが印象的でした。


レビー小体型認知症ではほかにもレム睡眠行動異常、パーキンソニズムがみられます。

 

前頭側頭型認知症の特徴


前頭側頭型認知症の特徴は、人格変化です。物盗られ妄想はありません。

 

前頭側頭型認知症の方を介護をするのは、少々やっかいです。他人への配慮や理性的な行動ができなくなり、自己中心的な言動が増えるためです。

 

ケースによっては万引きや暴力、行動異常などの不適切な行動が目立つようになります。たぶん家族の介護で苦労するのが、このタイプの認知症ではないでしょうか。

 

 

クロイツフェルト・ヤコブ病


クロイツフェルト・ヤコブ病では、発病初期より歩行障害等が見られるため徘徊することはできません。ふらつきや無動性無言が特徴です。

 

 

認知症はさまざま

 

今回は、認知症の5つの種類として「アルツハイマー型」「血管性認知症 」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」「クロイツフェルト・ヤコブ病」を解説しました。

 

しかし認知症の症状はさまざまです。性別や年代、環境によっても異なってくるため、「これ」と診断を決めつけることは難しいです。

 

それはまさに個性でもあります。世界に同じ人はいないのと同じように、全く同じような認知症は存在しないのだと思います。

 

介護者はそうした認知症の特性を理解しながら、その人らしい生き方をあたたかく支援することが大切です。なぜなら僕が認知症になったら、そういう介護をしてもらいたいと思うからです(笑)。

 

本日もありがとうございました。