ツナガレ介護福祉ケア

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高齢者の排便~病気や薬剤、下剤で気をつけること【家庭の介護】

 

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介護職は「ウンチ」がこわくない?

 

高齢になると排便は健康チェックのひとつです。毎日、快便のお年寄りは元気な方が多いです。逆にお通じが悪いと介護スタッフは心配になります。

 

不思議なもので介護をしていると、ウンチの怖さはなくなります。むしろ、ずっとウンチが出ない利用者さんがいる方がこわいです。たとえば、認知症のお婆ちゃんの排便がないと「どうだった?」「いや、まだ」「大丈夫かな…」などスタッフの心配は絶えません。

 

数日便秘が続いた利用者さんの排便があると、みんなホッとします。他人のウンチで喜ぶなんて、介護っておもしろい仕事だなあ、と思ったりします。

 

この記事では、家庭でも知っておくと便利な「高齢者の排便」について紹介します。

 

 

 

 

高齢者の便秘の原因とは?

 

まずは簡単なクイズから。高齢者の便秘に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選んでみましょう。

  

1 .便秘とは1日に1回、排便がない状態をいう。

2 .病気が便秘の原因となることは、まれである。

3 .腹筋の筋力低下は、便秘の原因となる。

4 .薬剤が便秘の原因となることは、まれである。

5 .便秘では下剤の服用を優先する。

 

 適切なのは、3の「腹筋の低下は便秘の原因となる」です。それぞれを解説していきます。

 

 

適切な「排便」の回数とは?

 

排便は、からだの調子を判断する身近なバロメーターです。しかし個人差がありますよね。すぐにトイレに行きたがる人もいますし、その逆もしかり。

 

一般的に排便は、1週間のうちに2~3回に1度あれば、健康状態の問題はないとされています。もちろん1日に3回の方も正常範囲内です。

 

つまり1日1回、排便がなくてもそれほど心配する必要はありません。また、ウンチの量も食べるものの量や種類によって違ってきます。食物性の食べ物を多く食べると、量は多くて柔らかいウンチ、肉系では乾燥した少ないウンチの傾向があります。

 

もちろん排便は個人差がありますから、本人にとって適切な回数や量は把握しておくとよいですね。

 

便秘と大腸がん

 

50歳を超えて便秘の症状が続く場合は、「大腸がん」などが原因の場合があります。ガンが大きくなると腸の内側の空間が狭くなって、便が通過しにくくなるためです。

 

さらに、ガンが肥大化すると食べ物の通りが悪くなり、下痢などの便通の異常がみられることがあります。この他、便秘が起こる病気には大腸ポリープなどがあります。

 

気になる方は、専門機関で診断してもらうことをおすすめします。

 

排便と筋力の低下

 

筋力が低下すると、便を排出する力の衰えにつながります。そのため、便秘になりやすいです。

 

排便は、便が直腸や肛門付近に到達したとき、周辺の筋肉が緩むことで排出されます。つまり加齢により筋力の低下すると、便秘になりやすいわけです。

 

また筋力の衰えによる姿勢の悪さも、便秘につながりやすいです。背筋を伸ばしたり、筋力を強化するトレーニングを行いましょう。

 

薬剤と排便

 

排便が難しくなると、薬を使って排出させようと考える方も多いです。しかし、薬剤を継続して使用すると、その状態に慣れてきます。そして、薬を使わないと腸の繊毛運動が起こりにくくなる恐れがあります。

 

薬の中には副作用として便秘傾向になるものもあります。気管支拡張薬や抗うつ剤などがその例です。

 

 

下剤の注意ポイント

 

自然排便を優先に考えても、うまくいかないときには下剤を選択します。

しかし下剤を使用すると、薬剤がないと排便ができないという悪循環になってしまうこともあります。


また医師の指示ないまま市販の下剤を使用することは、悪化させる可能性があります。

 

 まとめ

 

高齢者の排便では、日常生活のリズムを整えることも便秘予防につながります。

 

例えば直腸便秘の場合、便が直腸にたどり着いていても排便のリズムが乱れているために便意がないことがあります。こうした場合は、朝食後にトイレに誘導し排便のリズムを整えることも効果的です。

 

ウンチを制して、健康な生活を手にしましょう。

本日もありがとうございました。