ツナガレ介護福祉ケア

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アルツハイマー型認知症に認められる症状や日常生活上の障害、対処法

 

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軽度のアルツハイマーとは

 

軽度のアルツハイマー型認知症では、記憶障害や見当識障害をはじめ、さまざま判断力の低下がみられます。そのひとつに炊事があります。

 

これまで当たり前のように料理をしていたのに「どんな食材を使ったら良かったかしら?」「あれ、調味料はどのくらい入れたっけ?」など認知があいまいになります。

さらに症状が進むと手順がわからなくなり、料理をすること自体が難しくなります。

 

実は、炊事は手順が複雑です。火加減や味付けなど、その場での判断も要求されるため、初期の認知症に気づくきっかけとなりやすいです。

 

この記事ではアルツハイマーの症状や日常生活の障害、対処法などを解説します。

 

 

共同開発、アルツハイマー病の治療薬承認

 

アルツハイマー型認知症の治療薬で有名なのは、アリセプトやメマリーです。

 

薬によって進行を緩やかにする効果はありますが根本的な治療薬ではありません。ただし、軽度なうちに薬物療法を行うと効果が高いとされています。また認知症の周辺症状に対しても、効果があることが報告されています。

 

薬は、病期に応じて投与量は変わります。医師の診察を受け、正しい用量を内服することが大切です。認知症の周辺症状を抑える向精神薬には副作用もあります。ふらつきや筋肉のこわばりといったパーキンソン症状が現れることがあります。

 

こうした中、アメリカの「バイオジェン」と日本の「エーザイ」は、アルツハイマー病の新しい薬を作りました。新しい薬「アデュカヌマブ」は、脳にたまった異常なたんぱく質をとり、神経の細胞が壊れないようにします。

 

薬などの安全を調べるアメリカのFDAは令和3年6月7日、この薬を承認しました。この承認は特別に早いものです。ただし今後、試験を続けて役に立たたない場合は、薬の使用を禁止する可能性があります。

 

FDAが認めたアルツハイマー病の薬は、2003年から18年の間ありませんでした。異常なたんぱく質を少なくする薬は初めてです。

 

  

認知症のタイプ別の症状、ウソ?ホント?

 

認知症になると尿意・便意を感じないではないか、という話をよく聞きます。おもらしをしてしまったり、トイレに間に合わず排泄してしまった・・・などから、そうした噂が出たのかもしれません。しかし認知症の初期では見られないことが多いです。

 

同じように認知症になると、飲み込み(嚥下機能)も難しくなると思われがちですが、嚥下機能は人間にとって原始的な機能です。そのため、認知症によって嚥下機能にも障害が現れるのは症状がかなり進行してからです。

 

認知症になると入浴も難しいイメージがありますが、入浴は手順がそこまで複雑ではありません。初期の認知症では身体の運動機能はまだ保たれているため、問題なく入浴できます。

 

 

若年性認知症の特徴とは

  

若年性認知症とは、65歳未満で発症する認知症をいいます。特徴としては、手足の麻痺や嚥下障害、感覚障害などの神経症状が見られます。

 

若年性のアルツハイマー型認知症では、四肢の麻痺や嚥下障害、感覚障害などの神経症状が見られ、早い段階から寝たきりになるケースもあります。

 

通常のアルツハイマー型認知症よりも、進行がはやいのも特徴です。つまり、働き盛りの現役世代が発症すると、急激に進行するために家族の心理的負担は非常に大きいです。しかし世間の理解や社会的な支援は、まだまだ不十分です。

 

 

アルツハイマー型認知症への対処法

 

軽度のアルツハイマー型認知症の方によく見られるのが、物とられ妄想です。

たとえば、「泥棒に通帳を盗まれた」と興奮しているので部屋を見てみると、部屋はきれいな状態で盗まれた形跡はなかったりします。

 

その他にも、隣の人に鍵を盗まれた、財布がないなどの被害妄想がみられます。こうした時はどのように対処すると良いでしょう?次の中から選んでみましょう。

 

  • 1 .保管場所を忘れたのだろうと伝える。
  • 2 .気分を変えるために話題を変える。
  • 3 .一緒に通帳を探すことを提案する。
  • 4 .認知症が進んできたための症状であることを伝える。
  • 5 .通帳の保管場所を忘れないように保管場所に目印をつけてもらう。

 

いかがでしょうか。

正解は3です。

 

物取られ妄想では、本人と一緒に通帳を探すことが重要です。見つけられれば本人の主張を否定することなく、勘違いに気づかせてあげることができます。否定をせずに認知症の人に寄り添う対応が必要です。

 

また見つかった後には、本人に保管場所がわかりやすいように、目印やメモに書くなど提案するのも効果的です。

 

認知症の支援者の役割

 

一人暮らしの高齢者が認知症になった場合、だれが専門的支援機関につなげるのでしょう。大きな役割を果たすのが民生委員です。

 

担当地区の認知症の人に関する情報収集は、民生委員の仕事のひとつです。

民生委員の役割には、次のようなものがあります。

 

  • 住民の生活状態を把握する
  • 生活に関する相談、助言その他の援助
  • 福祉サービスを適切に利用するための情報提供、その他の援助
  • 社会福祉事業者と連携し、事業又は活動の支援
  • 福祉事務所その他の関係行政機関の業務に協力
  • 住民の福祉の増進をするための活動

 

 民生委員の役割は幅広いですが、無報酬です。こうした縁の下の力持ちが日本の社会福祉制度を守ってくれているともいえます。

 

本日もありがとうございました。