ツナガレ介護福祉ケア

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保育士試験・科目「こどもの保健」一発合格者が教える傾向と対策~ツナガレケア

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今回は保育士の科目の中の「こどもの保健」を取り上げます。保健問題はコツをつかめば、それほど難しくありません。専門用語が多く出てくるので戸惑いがちですが、問題文をよく読めば、常識的に解ける問題も多いです。僕が間違えやすいと思った問題を紹介します。

子どもの保健の傾向と対策

子どもの保健は70点と無難な感じで合格しました。この科目は常識的な問題が多い印象です。例えば、次のような問題です。

次の文は、保育室環境とその整備に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A 冷暖房を使用する場合は、床面近くの温度などを子どもの高さになって確認する。

B 暖房中は、定期的に窓を開けて空気を入れ替えるようにするが、かぜが流行しているときは、室内が寒くならないよう、換気をしない。

C 夏季の暑い日は、子どもの体に直接風が当たるように扇風機、クーラーなどを調節するとよい。

D 寝返りのできない乳児では、照明の真下に寝かせないようにする。

E 湿度が50%以下になったら、加湿器を使用する。

 

1 .A C

2 .A D

3 .B D

4 .B E

5 .D E

 

答えは、2です。少し考えると常識的に答えられる問題が多いです。その中でも、間違えやすいのが暗記問題です。これは覚えるしかありません。

母子保健法の問題(令和2年後期)

次のうち、「母子保健法」で定められていないものを一つ選びなさい。

  1. 新生児訪問指導
  2. 予防接種
  3. 健康診査
  4. 保健指導
  5. 母子健康手帳の交付

正解

正解は、2です。母子保健法はよく出ます。ママさんであると経験から解きやすいかもしれません。覚えるコツは暗記です。何度も解いていると自然と頭に入ってきます。「母子保健法」に規定されている主な内容は次のとおりです。

  1. 新生児訪問指導
  2. 妊産婦や乳幼児の健康診査
  3. 1歳6か月児健康診査
  4. 3歳児健康診査
  5. 妊娠の届出、
  6. 母子健康手帳の交付
  7. 保健指導
  8. 産後ケア事業
  9. 未熟児の訪問指導
  10. 低体重児の届出
  11. 養育医療

 整理してみるとなんだと思うものばかりです。予防接種も規定されていると思われがちですが、これは「予防接種法」に規定されています。

感染症の問題(平成27年) 

次の疾患は、子どもが罹りうる疾患である。このうちヒトからヒトに直接、感染する感染症の組み合わせを一つ選びなさい。

  • A 麻しん
  • B 水痘(みずぼうそう)
  • C 川崎病
  • D 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
  • E 糖尿病

 

正解

正解は、1です。コロナ禍もあって、感染症の問題は今後も出そうです。感染症は、細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入しておこる病気のこと。ヒトからヒトにうつる伝染性の感染症を伝染病といいます。

飛沫感染する主な病原体

細 菌
  • A群溶血性レンサ球菌
  • 百日咳菌
  • インフルエンザ菌
  • 肺炎球菌
  • 肺炎マイコプラズマ
ウイルス
  • インフルエンザウイルス
  • アデノウイルス
  • 風しんウイルス
  • ムンプスウイルス「(流行性耳下腺炎)(おたふくかぜ)」
  • RS ウイルス
  • エンテロウイルス
  • 麻しんウイルス
  • 水痘(みずぼうそう)・帯状疱疹ウイルス

空気感染する主な病原体

細 菌
  • 結核菌

 

ウイルス
  • 麻しんウイルス
  • 水痘(みずぼうそう)・帯状疱疹ウイルス

接触感染する主な病原体

細 菌
  • 黄色ブドウ球菌
  • インフルエンザ菌
  • 肺炎球菌
  • 百日咳菌
  • 腸管出血性大腸菌
ウイルス
  • RS ウイルス
  • エンテロウイルス
  • アデノウイルス
  • ロタウイルス
  • ノロウイルス
  • 風しんウイルス
  • ムンプスウイルス「(流行性耳下腺炎)(おたふくかぜ)」
  • 麻しんウイルス、水痘(みずぼうそう)・帯状疱疹ウイルス

経口感染する主な病原体

細 菌
  • 黄色ブドウ球菌
  • 腸管出血性大腸菌
  • サルモネラ菌
  • カンピロバクタ
  • 赤痢菌
  • コレラ菌等
ウイルス
  • ロタウイルス
  • ノロウイルス
  • アデノウイルス
  • エンテロウイルス

川崎病とは

川崎病は1967年に博士の川崎富作さんが「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」として発表。手や足の指先から皮膚がむける症状の小児患者の病気です。新しく発見された病気のため、博士の名前から川崎病となりました。

川崎病は体中の全身の血管に炎症が起こる病気です。日本では1年間でおよそ1万5000人の子どもが発症しているといわれています。川崎病は世界中の各地で報告されています。特に日本人、日系アメリカ人や韓国人などアジア系の人が多く発症しています。

一方、発展途上国での発症の報告は少ないです。原因や現状ははっきりと確定していません。原因がはっきりと特定されていないため予防法についても明確なものはありません。

女の子よりも男の子の方が1.3倍ほど多く発症します。また兄弟の間で発病することはありますが、人から人へ伝播するとは思われていません。このため、川崎秒の発病には体質が関係しているともいわれています。早めの治療が重症化を防ぐために有効なので、異変を感じたら医療機関を受診することが大切です。

保健のまとめ

保健問題は何度も解いていると自然に覚えます。また、問題文をよく読むと誤答がわかりやすいので、イメージよりも優しい科目のように思います。最初の苦手意識をなくすことが攻略の秘訣かもしれません。

本日もありがとうございました。

 

 

さかの