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心房細動、統合失調症、不随意運動型脳性麻痺ってナニ?特徴や症状と対策【家庭の介護】

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高齢になると、さまざまな病気が訪ねてきます。

来なくていいよ~と言っても、おかまいなしです。

 

この記事では介護福祉士の試験にも出題された、心房細動、統合失調症、不随意運動型脳性麻痺という、なにやら難しい名前の症状についてまとめてみました。

 

 

心房細胞と脳梗塞のリスク

 

心房細動(しんぼうさいどう)とは、不整脈の一種です。心房細動になると、正常の時よりも心拍が速く、不規則になります。たとえば、動悸(どきどき)、めまい、脱力感、胸の不快感や呼吸しにくい感じなどです。

 

合併症としては脳梗塞(脳塞栓症)が圧倒的に多くなります。脳梗塞の約15%が心房細動による血栓が原因とされており、リスクを高める因子といえます。

 

心房細動では、ワルファリンが治療には使用され血栓症などの予防ができます。

しかしワルファリンは管理が難しく、採血の負担や出血のリスクなどがあるため、高齢者への投与率は低いです。75歳以上はワルファリンコントロールが推奨されています。

 

80歳以上では、10人に1人が心房細動を抱えているそうです。心房細胞は基本的に心臓の機能の低下によるものなので、年齢が上がるにつれ有病率もあがります。つまり心房細動は加齢とともに誰にでも起こりうる危険性があるのです。

 

ちょっとドキドキしてきました。

 

また、心房細動は健康な人でも発症するといわれています。とくに高血圧、糖尿病、心筋梗塞などの心疾患、睡眠不足、精神的ストレス時に発症しやすくなります。高血圧であるという事はそれだけ心臓への負担も大きく、心房細動のリスクも高まるといえます。

 

脳梗塞が心配な方は日頃から健康チェックをしておきたいですね。

 

 

統合失調症の症状と対策

 

よく耳にするけれど、よくわからない病気に統合失調症があります。統合失調症ってなんなん?という質問もあります。

 

統合失調症では、おもに症状が以下の3つにわけられます。

 

  1. 陽性症状・・・健康な人には見えないものが見えたり(幻覚)、過剰な想像の世界を現実と思い込む(妄想)
  2. 陰性症状・・・感情が乏しくなり、集中力が低下する。
  3. 認知障害・・・記憶力が低下したり、融通が利かなくなる。

 

統合失調症の陰性では表現が乏しくなったり、意欲が低下しやすいです。

会話をしていても、比喩などの抽象的ないい回しが使えない。思考の貧困、自発的に何かを行おうとする意欲の喪失がみられます。

「陰性」と聞くと、良い症状を思い浮かべてしまいがちですが、統合失調症の「陰性」や「陽性」は意味がちがいます。

 

 

統合失調症の陰性症状

 

  •  感情や意欲の減退
  •  集中力の低下
  •  社会的引きこもり
  •  無関心

 

喜怒哀楽が乏しくなり、意欲や気力、集中力が低い、興味や関心を示さなくなるなどは統合失調症の陰性症状です。

 

統合失調症の陽性症状

 

  • 妄想:明らかに間違った考えに強い確信をもってしまう。
  • 幻覚:実際には存在しないものが見える。聞こえない者が聞こえる。
  • 思考障害:思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなってしまう

 

誰かに支配されていると感じる事は「自我意識の障害」で、統合失調症の陽性症状です。また「誰かが自分の悪口を言っている」、現実ではないことを思い込む妄想も陽性症状です。

 

陽性症状には、思考障害もあります。これは話の内容が徐々に変わるような状態です。

まとまりのない会話や行動は統合失調症の陽性症状です。

 

統合失調症の方の妄想には、否定も肯定もしないこと。否定したり、肯定したりするとかえって状況が悪化する可能性があります。

 

まあ、その内容について追求や無視・否定もNG。説得を試みても「この人にはわかってもらえない」と心を閉ざしてしまうことも少なくないです。むしろ攻撃的になる可能性があります。

大切なのは否定も肯定もしないことです。

 

 

不随意運動型脳性麻痺の症状とは

 

不随意運動型脳性麻痺。あまり聞き慣れない病名かもしれません。この病気の方は、動作や運動の調節、コントロールが難しいという特徴があります。

 

例えば、腕を伸ばそうとしても筋肉が緊張して、手足が思い通りに動かせない。歩くことや真っ直ぐに座ることに、通常よりも時間や集中力を要する・・・などです。

 

脳性麻痺の方は、車椅子を利用している方も多いです。不随意運動が見られる場合は、身体全体を支え長時間姿勢を安定させることができる「リクライニング・ティルト式普通型車いす」が便利です。

 

この車椅子は自力での姿勢変換が困難な場合に適していて、まず座面と背もたれが倒せます。

バックサポートの角度を変えたり、座席とバックサポートの角度を維持した状態で、座席を後方へ倒したりすることができるので、楽な姿勢をとれるのです。

 

僕がケアをしていた発明家の脳性麻痺の方は、なんと自分が理想とする車椅子を製作していました。

細かい作業は介護スタッフなどが手伝いますが、指示や部品選び、専門家への問い合わせなどはご自身で行っていました。

 

製作費を聞くと「軽自動車1台分くらいかなあ」とニヤリと笑っていました。

 

不随意運動は、精神状態とも関係あると言われています。不安や精神的な緊張から、通常よりも強い手足や首の動きがみられるといったこともあり、動作にも表れるそうです。

リラックスできる環境を作ることも大切です。

 

 まとめ

 

心房細動や統合失調症、不随意運動型脳性麻痺など、介護福祉の現場では様々な症状の方と出会い、その病気を知り学ぶことも多いです。

 

病気はすべて医者任せ・・・という方もいますが、超高齢社会を迎える日本では病気の症状や特徴を知り、対策を講じることも必要になってきます。

 

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。本日もありがとうございました。