令和3年の保育士試験を受験しました。
コロナ禍ではありましたが、一年間、独学でコツコツと問題を解きました。
しかも試験に挑むのはオッサン。記憶力も低下しています。
保育士の難関は9科目という幅広い分野。保育原理から社会福祉、心理学さらに食と栄養、実習などなど山盛りです。
勉強スタート直後は、学校の勉強のように基礎から覚えようと思いました。しかし、なかなか内容が頭にはいってきません。
「こりゃ、無理だ」と方向転換。過去問を取り寄せて「1日30分間、解こう!」と決めました。そして間違えた問題はブログに残して、調べてまとめる作業(+1日30分)を繰り返しました。
ですから、保育士試験のために費やした時間は、1日1時間程度です。それを日課にして、365日間続けました。
そしてのぞんだ科目試験。
難しい科目、解けない科目に直面して「ダメだ〜」とトボトボ、試験会場をあとに。
まあ、次があるさ・・・と気分を入れ替えていたら、科目試験の結果通知が届きました。
そこには全科目「合」の文字。まさかまさかの、奇跡の一発合格でした。
保育士の合格率は20%。そのうち一発で合格する確率は5~10%と聞きました。
・・・驚きしかありません。
次は最後の試験である実技試験。今回は、実技でも一発合格した「言語表現」で用いたシナリオを公開します。
実技試験「言語表現」を攻略しよう!
保育士試験で難問の科目試験に合格したものの、すっかり諦めムードだったので、合格してからは忙しかったです。次なる関門、実技試験にむけてリサーチをしなくてはいけません。
試験日まで、あと1ヶ月・・・
保育士試験では、「造形」「音楽」「言語」の3科目のうち2科目を選択します。僕は「音楽に関する技術」と「言語に関する技術」を選択しました。
点数は1科目50点満点で、このうち6割以上の点数、つまり30点以上を獲得して合格です。もちろん2つの科目に合格しなければなりません。
音楽では、課題曲が2曲あり、それをピアノかギターかアコーディオンのどれかの楽器で演奏します。令和3年の課題曲は「あひるの行列」と「ゆりかごのうた」。
僕はギターで弾き語りをすることにしました。
昔からギターは弾いていたのですが、原曲のギターコードには、FやGm、B♭が使われているので油断は禁物です。こちらはコツコツと毎日、弾き語りをやりました。
試験当日は、ギターを抱えた人は少なかったですが、譜面台も用意されていました。
ピアノで試験に臨む人が多かったですが、言語と造形を組み合わせている人も少なくなかったですね。
そちらの結果は、本文最後に載せます。
「言語表現」桃太郎のシナリオ公開
言語では、童謡「桃太郎」を選びました。まずは、童謡を3分間にまとめます。それを暗記して、試験に挑みます。
何回も読んでいるうちに、大体の時間感覚が養われてきます。言いにくい文言などを修正して余裕がでてきたら、身振り手振りも入れました。
僕が作成したシナリオが以下になります。参考になれば嬉しいです。
ももたろう
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが、暮らしていました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが洗濯をしていると「どんぶらこっこ、どんぶらこっこ」と、大きな桃が流れてきました。「こりゃ、大きな桃じゃわい」おばあさんは、桃を家へ持って帰り、おじんさんと食べようとしました。
すると「ぱこーん」と桃が割れて、中から元気な男の子の赤ちゃんがうまれてきました。ふたりは、男の子に「桃太郎」と名前をつけて、大切に育てました。やがて「桃太郎」はやさしくて、強い、男の子に成長しました。
そんなある日。わる~い鬼たちが、村の人達の大切な宝物を盗んでいきました。桃太郎は「僕が、鬼を退治してくるよ」と言って、おばあさんが作ってくれたキビ団子を腰につけて、鬼が住む鬼ヶ島に向かいました。
歩いていると途中、犬に出会いました。「桃太郎さん、おこしにつけたキビ団子、ひとつ下さいな」。桃太郎があげると、犬が仲間になりました。次にサルに出会いました。「桃太郎さん、おこしにつけたキビ団子、ひとつ下さいな」。桃太郎があげると、サルも仲間になりました。最後にキジがやってきて「桃太郎さん、おこしにつけたキビ団子、ひとつ下さいな。お供します」。こうして桃太郎と犬とサルとキジは鬼ヶ島に向かいました。
鬼ヶ島に到着すると、悪い鬼たちがみんなの宝物を並べていました。
「よしみんな、行くぞ!」桃太郎の掛け声で犬は鬼のおしりにかみつき、サルは背中をひっかき、キジはくちばしでつつきました。「イタイイタイ、ごめんなさい。もう悪いことはしません」。鬼たちは泣きながら逃げていきました。
こうして鬼退治を終えた桃太郎たちは、村に帰り、宝物をみんなに返してあげました。みんなの元気な姿をみたおじいさんとおばあさんは大喜び。それからみんなで、仲良く幸せにくらしましたとさ。おしまい。
まとめ
言語の試験は、緊張しないようにするのがコツです。そのためには、何度も何度も練習するしかありません。
本番では15秒ほどあまってしまい、試験官と時間がくるまで待ちました。この時間が長く感じました。時間がオーバーしたら、すぐにストップしなければいけません。この時は園児に言うように「じゃあ、このお話は次にしましょう!」などと対応すると良いようです。
あくまでも実技試験は、園児に向かって行うことを想定しています。その場に園児がいるようにイメージトレーニングするのが合格のコツでもあります。
試験後、手応えは十分にありました。しかし何が起こるかわからない。
ハラハラしながら通知を待ちました。
そして届いた結果が次のとおりです。
やった!一発合格。これで晴れて保育士になりました。
実技の点数は、30点以上が合格なのでまずまず納得です。
言語の点数が高得点なのが嬉しかったです。
とりあえず、1年間に及ぶ試験対策は終了しました。
今後は発達障害の子どもたちを支援できるような動きもしたいと考えています。
本日もありがとうございました。