ツナガレ介護福祉ケア

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家庭の介護「関節リウマチ」とは?原因や症状、便利グッズ~ツナガルケア

 

関節リウマチは多くの関節に炎症が起こる病気です。関節の症状と関節以外の症状の2種類があります。女性は男性の4倍多く、40歳から60歳代での発症が多いです。最近では高齢で発症する方も増えています。今回は関節リウマチの症状や補装具、日常生活で気をつけることなどを紹介します。

 

 

関節の症状

関節リウマチの症状は、痛みや腫れです。進行すると徐々に骨や軟骨が破壊されて、関節の変形が起き、関節を動かせる範囲が狭くなります。

朝になると関節のこわばりを感じることも多いです。これは、夜の睡眠で関節を長時間動かしていないことなどが理由のひとつです。そのほかの症状としては、疲れやすくなる、食欲の減退、目や口の渇きや手足のしびれがあります。

補装具を利用しよう

関節リウマチがひどい方は、障害者総合支援法による給付が受けられる可能性があります。自治体の障害福祉課に相談してみましょう。

申請の際は、必要書類を医師(難病医療拠点病院の医師など一定の要件がある)に記入してもらいます。装具費用の見積もりが通れば作製費用を行政が支援してくれます。

たとえば、車いすの操作が困難になった方が電動車いすを購入するときに利用できるケースもあります。補装具費は、日常生活で必要な動作を補助する補装具を購入・修理する時の費用を補助します。

さまざまな補装具も対象

補装具の購入や修理が必要と認められると、費用の一部は公費で負担してくれます。車いすのほかにも、白杖・補聴器・義手義足・人工肛門用の装具も含まれます。

関節リウマチに適した杖とは?

リウマチの方に向いているのが、肘支持型の杖です。リウマチ杖ともいわれています。

杖の上方に前腕を乗せる横木が付いた構造になっています。手首やひじの曲げ伸ばしが困難な方に向いています。

 

 

日常生活での対策

関節リウマチの方は、日常的に手の関節に負担をかけないことが大切です。

低い椅子や座面が沈み込みやすい椅子を使用するときは気をつけましょう。立ち上がるときに、ひじ掛けなどに手をついて体を支えることになるからです。

関節に負担を掛けないよう、自然な状態で体を伸ばして寝る姿勢が適切です。

かばんの持ち手

かばんの持ち手を手で握ることは、指の関節に負担が掛かります。

かばんは、持ち手を前の腕に掛けられるものやリュックサックなど、手で握って持つ必要がないものをおすすめします。

ドアの取っ手

ドアの取っ手が丸いタイプがあります。この丸いタイプの場合、手でドアノブを握り、手首をひねって回さないと開けることができません。

この動作は指や手首の関節に負担をかける可能性が高いです。レバーハンドルのように、手首をひねることなく開閉ができ、関節に負担がかからないものに交換するのも対策のひとつです。

 

 

入浴

入浴では、ループ付きタオルを使うと痛みが軽減されます。入浴のときは、タオルの端についているループ部分に腕を通して使います。

タオルの端を握ることがなくなり、指の関節に負担をかけることなく体を洗うことができます。

 

 

食事の工夫

関節リウマチが重くなると、肩関節・肘関節の可動域が狭いため、口元までスプーンを運ぶことが難しくなります。

スプーンを口まで運ぶときには、まず肘関節の屈曲があり、次に腕の外旋動作が必要となります。これらに支障があるときには、右利きの場合はできるだけスプーンを左に曲げるとうまく口に入ります。

スプーンの重さや太さ・長さを変えても効果は低いです。右手でスプーンを口元まで持っていくときには、スプーンが左に曲がっていると、お皿から口までの距離が短くてよくなります。

まとめ

関節リウマチの場合、関節の拘縮・変形や筋萎縮を防ぐために運動も大切です。ただし、関節の痛みや腫れがひどく発熱があるような場合には安静にしましょう。

痛みや腫れの原因や特性を知り、ご自身にとって過ごしやすい環境を作っていきましょう。本日もありがとうございました。