ツナガレ介護福祉ケア

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認知症サポーター、キャラバン・メイトとは?~ツナガルケア

 

認知症への関心が高まる中、注目されているのが「認知症サポーター」と呼ばれる人たちです。認知症の正しい知識を学び、地域に暮らす認知症の人やそのご家族に対して手助けをします。今回は、認知症サポーターの役割や資格について解説します。

 

 

認知症サポーター

認知症サポーター制度は2005年、厚生労働省の呼びかけによって始まりました。 2021年現在、日本全国で約1300万人が活躍しています
役割としては、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かい目で見守ります。分かりやすく言えば、認知症の「応援者」です。その上で、自分のできる範囲でサポーターとして活動します。

認知症は怖い?

認知症は怖い病気でしょうか?現場で働く介護士から殆どそのような声は聞かれません。それは、実際に認知症の方々を支援し、知識も豊富だからだと思います。

たとえば、知らない土地を訪れた時、地図を持たずに歩くには勇気がいります。何が起こるか心配だし、危ない場所に迷い込むかもしれない恐怖心も抱きます。しかし、事前に旅先を調べ、安全な場所や快適な空間を見つけておけば、安心感は高まります。

認知症サポータは、はじめて認知症という場所に向かうときに、手助けしてくれる力強いガイドといえるかもしれません。

役割や活動内容とは?

認知症サポーターの動きは拡大しており、全国各地で認知症サポーターの養成講座が開かれています。受講している人もさまざまで、地域の住民をはじめ、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小、中、高等学校の生徒など幅広い年代や職種がいます。

認知症サポーターに期待されることは?

厚生労働省は、認知症サポータに期待されることとして、次の内容をあげています。

1.認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
2.認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
3.近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
4.地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
5.まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。

認知症サポーターの証

認知症サポーターには、認知症サポーターカードやオレンジリングが渡されます。これは「認知症の人を応援します」という意思を示すものになります。

キャラバン・メイトとは?

キャラバン・メイトは、認知症サポーター養成講座を企画・開催し、講師を務める人のことです。講師になるためには、養成研修を受講して修了する必要があります。
認知症サポーターのリーダー的な存在であり、住民から相談を受けたり、関係機関との連携を図ったりするなどの役割が期待されています。

キャラバン・メイト養成研修とは

キャラバン・メイトの養成研修を実施しているのは、自治体が多いです。興味のある方は地域の行政機関に聞いてみましょう。また、企業・職域団体が行っているケースもあります。

受講要件は、認知症サポーター養成講座を年間10回程度、開催できる事などが謳われています。キャラバン・メイトは学んだ方法をベースに、地域の実情に合わせた認知症サポーターを養成する講座を企画したり、開催することが期待されています。

まとめ

超高齢社会の日本で活躍が期待されているのが「認知症サポーター」です。団塊の世代が75歳以上となる2025年以降は、認知症の患者数も増えることが予想されます。

いざというときに頼りになる、認知症サポーターやキャラバン・メイトの役割はますます重要になってきます。興味のある方は、お近くの自治体に問い合わせてみてはいかがでしょうか。本日もありがとうございました。