ツナガレ介護福祉ケア

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5人に1人が認知症の時代へ~認知症カフェの役割とは?

平成29年版高齢社会白書によると、10年前、7人に1人だった65歳以上の認知症の数は、2025年になると5人に1人となると推計されています。こうした中、注目されているのが「認知症カフェ」です。

認知症カフェは、認知症の方やその家族など誰でも参加することができます。住まいの地域にある「地域包括支援センター」などが実施していて、人との交流、認知症や介護の相談も気軽に行えます。

 

 

認知症カフェとは

認知症カフェは、国の認知症施策のひとつとして2012年から日本で広がりをみせています。カフェには、認知症の人だけではなく、だれでもが気軽に訪れることができます。

リラックスした雰囲気の中で世間話をしたり、相談をしたり、認知症に関する情報が得られます。認知症について知りたい、学びたい、考えたい、そんな場所です。どこにあるかわからないときは、役所の窓口に聞いてみましょう。

費用や頻度は?

認知症カフェは、オレンジカフェなど様々な名前で運営されています。喫茶店やカフェを訪れる感覚です。場所によっては毎日開いているところもありますが、おおむね月に一回くらいが多いです。

費用はカフェによって異なりますが、100円~200円ぐらいが相場のようです。気軽にコーヒーを飲みながら話をしたり、講話を聴いたり、情報を得ることが出来ます。

カフェのメリット

認知症が心配な方がカフェを訪れて、交流活動をもつことは生きがいや脳の活性化につながります。専門家と話すことで正しい知識を得られます。何より、認知症への不安が減少して、安心感が得られるのが大きなメリットです。

【一口メモ】認知症と物忘れの違い

加齢による物忘れでは、本人が忘れたことを自覚しており、ちょっとしたヒントで思い出すことができます。しかし、認知症による物忘れの場合は、本人に忘れているという自覚がなく、ヒントがあっても思い出すことができません。

認知症の予防法

認知症の発症リスクにはさまざまな要因が指摘されています。そのひとつに睡眠不足があります。快眠は認知症予防につながります。

睡眠不足に効果的なのが運動です。運動を通じて脳や身体に刺激を与えることは、発症リスクを抑える効果があります。また、肉類に多く含まれている飽和脂肪酸の過剰摂取は、認知症の発症リスクに繋がるので気をつけましょう。

これって認知症??

認知症になるとさまざまな症状が現れます。主な症状を紹介します。

見当識障がい

見当識障害とは時間、場所、人物が認識できない障害です。季節に合った衣服を身に着けられない、外出先から自宅へ帰ることができない、自分の家族を認識できないなどの症状が現れます。

失行

失行は、認知症において多く見られる症状です。例えば、着衣失行と呼ばれるものがあります。運動機能に異常はなく、衣服を着る方法を知っているにも関わらず、それを実行できなくなります。

失認

失認とは、視覚や聴覚などの感覚機能に異常がないにも関わらず、それらの感覚で得た情報を正しく認知できないことを言います。

たとえば、机の上の電卓をみたときに、どんな形状は分かるけれど、それが何に使うものか、何という名前なのかが分からなくなる症状です。

まとめ

今後、ますます増えていく認知症。不安を感じる方も多いのですが、「転ばぬ先の杖」ということわざもあります。前もって用心しておけば、いざという事態が起こっても慌てることはありません。

認知症カフェは、認知症の人やその家族、地域住民、専門家などが集まる場所です。上手に活用することをおすすめします。また、カフェを利用することで認知症高齢者の引きこもりを防ぐこともできます。

認知症にとって大敵なのは、睡眠不足といわれています。発症のリスクを高めます。適度な運動を習慣づけることは快眠につながり、脳の血流もよくなるので認知症の予防に効果があるといわれています。本日もありがとうございました。