ツナガレ介護福祉ケア

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老人ホーム?ケアハウス?知っておきたい5つの介護施設の違いと選び方

介護が必要になると、ゴミ出しや食事を自分ですることが難しくなり、介護施設を検討する方は多いです。しかし介護施設と一口にいっても、さまざまなタイプがあります。

知っておきたい介護施設には、①ケアハウス 、②介護老人福祉施設、③介護老人保健施設、④グループホーム、⑤有料老人ホームが挙げられます。それぞれの特徴や選び方をまとめてみました。

 

 

①ケアハウス

ケアハウスは、家での生活が難しい60歳以上の高齢者が、食事や洗濯など介護サービスを受けられる施設です。軽費老人ホームC型とも呼ばれます。

入居一時金や家賃が必要ですが、所得による入居制限はありません。最大のメリットは、低料金で利用できることです。社会福祉法人や地方自治体、民間事業者などによって運営されています。

ケアハウスの部屋は、原則個室です。面積基準は、単身で13畳以上、夫婦は19畳以上です。ただし、地価が高い都市部では、郊外のケアハウスに比べると部屋の面積が狭いケースもあります。

②介護老人福祉施設 (特養)

介護老人福祉施設は、特別養護老人ホームとほぼ同じです。略して「特養(とくよう)」と呼ばれています。対象者は、常に介護が必要で、自宅での介護は難しいと判断された方です。

介護老人福祉施設(以下:特養)は、公的な施設の中では数も多く、比較的費用が安いのが特徴です。そのため希望者も多く、すぐに入所できるとは限りません。

従来型は、4人部屋が一般的ですが、一部2人部屋や個室もあります。入浴、排泄、食事、日常生活の世話、機能訓練、健康管理、看取りの対応も可能です。

一時的に入所できるショートステイや、日帰りで利用するデイサービスといったサービスも提供しています。

③介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設は、略して「老健(ろうけん)」とも呼ばれます。病院と介護施設の中間のような存在で、長期的な入所ではなく、自宅での復帰を目指すための施設です。

たとえば、転倒で骨折して手術を受けた方が、退院後すぐに自宅で暮らすのは不安なので、しばらく介護老人保健施設(以下:老健)で生活するケースも多いです。

老健は、リハビリテーションをメインとしています。そのため、日常の介護を受けながら、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医師や看護師による医療を受けられます。

また、入所期間はだいたい3カ月から6カ月程度と短期間です。要介護と認定された場合、施設のケアマネジャーが作成するサービス計画に基づいて利用できます。

 

④グループホーム(認知症対応型共同生活介護)

グループホームの正式名称は、「認知症対応型共同生活介護」です。障がい者の施設にもグループホームと呼ばれるものがありますが、こちらとは別です。

認知症のグループホームは、認知症の方が共同で暮らしています。ケアスタッフは、快適で安心な生活が送れるように24時間体制で支援しています。

グループホームの形態は、アパート、マンション、一戸建とさまざまです。地域に密着しているので一見、グループホームと分からない施設が多いです。

部屋は個室で、定員は原則として5~9人。居間や食堂などの共有スペースがあることが条件となっています。職員は利用者3人に1人以上の割合で配置され、夜間は少なくとも1人以上のスタッフが常駐します。

⑤有料老人ホーム

高齢社会を迎え、年々増えているのが有料老人ホームです。民間の企業も参入しやすくなったため、独自のサービスを提供する施設も増えています。

たとえば、生活が自立している方と介護が必要な方が共同で暮らす施設や、高級リゾートホテルのような施設もあります。

入居一時金や月額費用も施設によって異なりますが、基本的なサービスとしては、食事、介護(入浴・排泄など)、家事、健康管理など、いずれかのサービスを提供している施設となります。

まとめ

今回は、知っておきたい5つの介護施設を紹介しました。

ケアハウスは、低料金で介護サービスを受けられる施設です。

介護老人福祉施設は、寝たきりや認知症など常に介護を必要とする人が対象です。

介護老人保健施設は、自宅への復帰を目指す施設です。

グループホームは認知症の高齢者が共同生活をおくる施設です。

有料老人ホームは、介護サービスを提供する施設です。

それぞれの特徴を知ることで、施設の選び方の参考になれば幸いです。