パラリンピック誕生の秘密
パラリンピック誕生のきっかけ。
それはイギリスの病院で開かれた、脊髄損傷者によるアーチェリーの競技会でした。
医師のグッドマン博士が提案し、リハビリの一環として行われたのがはじまりです。
大会は1952年に国際大会となり、1988年からはオリンピックの直後に同じ場所で開催されるようになりました。
障がいのあるトップアスリートが出場できる世界最高峰の大会は、多様性を認めて誰もが個性や能力を発揮し、活躍できる場です。
そこには、ある重要なメッセージが込められています。それは・・・・・・
<理想の共生社会とは何か>
今や日本は、世界トップの超高齢社会です。
介護が他人事ではない私達にとって、パラリンピックは共生社会の必要性を気づかせてくれる大会でもあるのです。
2025年に東京で初開催!デフリンピックとは
耳の聞こえない、聞こえにくいアスリートが世界で活躍する場所。
それが、聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」です。
オリンピック同様、4年に1度、開催されています。
実は今、このデフリンピックに熱い視線が注がれています。
2025年11月15日~26日に開催される夏季大会の舞台が、東京に決定!
日本で初めて開催されることになったのです。
知的障害者が躍動!スペシャルオリンピックス
知的障がいの国際大会が、スペシャルオリンピックスです。
現在、知的障害のある人は100人に1人の割合と言われています。
その原因は人によってさまざまですが、知的障害とされるには、以下の3つのポイントがあります。
<知的障害の3つの目安>
- 知的な能力の発達に明らかなおくれがある
- 適応行動をするのがとても難しい
- 18歳までに障害が起こっている
知的能力は、知能検査(IQテスト)を用いて判断され、IQが70未満だと明らかなおくれがあると考えられます。
ただし、知能検査にはいくつも種類があり、テストや本人の体調によって違う数値が出ることも多いので、必ず専門家が慎重に行わなければなりません。
スペシャルオリンピックスには、次の要件に該当すると参加ができます。
1. 機関や専門家により知的障害があるとされている。
2. 標準的な知能検査により知的な遅れが確認されている。
スペシャルオリンピックスの運営は、ボランティアと善意の寄付によって支えられています。
全国障害者スポーツ大会
全国障害者スポーツ大会は、障がいに対して国民の理解を深め、障がい者の社会参加を推進させることを目的としています。
参加者は13歳以上の身体、知的、精神障がい者です。
アスリートは、都道府県や指定都市から選考されます。
昭和39年の東京パラリンピックをきっかけに、その翌年からはじまりました。
日本パラスポーツ協会をはじめ、文科省や都道府県・指定都市が主催しているので、規模は大きいといえます。
毎年、国民体育大会のあと、同じ開催地で行われています。
フェスピック
フェスピックは、アジアおよび太平洋地域の総合競技大会です。
欧米に比べて、障害者アスリートの競技機会が限られていたアジア・太平洋地域において、中心的な存在として機能しました。
1975年から2006年まで9大会が開催され、その活動はアジアパラリンピック(アジパラ)に引き継がれています。
アジパラ競技大会
1975年から開催されていたフェスピックを引き継ぐとともに、アジア地域におけるパラリンピックの推進を図るための総合競技大会です。
正式競技は規定されていませんが、パラリンピック正式競技のうちアジア地域で一定の参加数が見込める競技や、フェスピックで実績のある競技の中から決定されます。
まとめ
パラリンピックは、オリンピックと比べるとメジャーではありませんが、多くの人の熱意によって支えられています。
障がいと聞くと、他人事のように考える方も少なくありません。
しかし、身体だけでなく知的や精神障害など、昔と比べて人数も増えています。
今後の福祉や共生社会の在り方を考える上でも、パラリンピックに注目してみてはいかがでしょうか。
本日もありがとうございました。