新潟静修学校託児所
新潟静修学校は、「せいしゅうがっこう」と読みます。
この学校は公立ではなく、私設です。
そして、日本で最初の保育施設とされています。
新潟静修学校の託児所は、明治23年、赤沢鍾美・仲子夫妻によって設立されました。
その後、1908年に「守孤扶独(しゅこふどく)幼稚児保護会」と命名されました。
これが日本で最初の常設託児施設といわれています。
赤沢鍾美と仲子夫妻の功績
赤沢夫妻は日本で最初の託児所を創始し、幼児教育に力を注いだ教育者です。
新潟静修学校は、自宅の私塾を改名したものでした。
私塾の充実を図り、貧しい児童に勉学の道を開きました。
赤沢夫妻が生きた明治時代は、子どもが子守りをするのが当たり前の時代。
現在のような保育園は整備されていませんでした。
子どもたちは学校に幼い弟・妹といった乳児をおんぶして通学していました。
児童福祉事業の発展へ
赤沢夫妻は生徒が勉強できるように、幼い弟や妹を託児所で保育しました。
この取り組みは今日の児童福祉事業へと発展する端緒となりました。
新潟静修学校附設託児所では、専従の大人が子どもを預かり世話をしました。
現在の保育園の前身ともいえます。
現在の新潟静修学校
現在、新潟静修学校は赤沢保育園として運営されています。
創始者の赤沢鍾美さんは、昭和12年に逝去されたようです。
守孤扶独幼稚児保護会の読み方については、次のような記述がありました
まず読み方ですが、それぞれの漢字の一般的な読み方にしたがってお読み下さい。守はしゅ、孤はこ、扶はふ、独はどく、幼稚児はようちじ、保護会はそのままです。「しゅこふどくようちじほごかい」となります。
この名前には、以下の意味が込められています。
守孤は、保育環境に恵まれない孤独環境にある子どもを守ること。
扶独は、事情により力を合わせることが出来ない、独り親をたすけること。
赤沢夫妻の教育への想いは、今も多くの人に受け継がれています。
本日もありがとうごいました。
