ツナガレ介護福祉ケア

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介護の入浴介助|気をつけることや留意点、清拭の手順とは

 

いい湯だな、いい湯だな、湯気が天井から、ぽたりと背中に♬

日本人が大好きな、お風呂。

たっぷりと湯を張ったお風呂につかれば、冷え切った体も芯から温まります。

日本人の約8割は、毎日お風呂に入るといわれています。

高齢者施設でも、入浴サービスを充実させているところは多いです。

でも、入浴の介護をするときは、事故にも注意しなければいけません。

また、想像以上に高齢者は体力を消耗します。

今回は、入浴介護・清拭のポイントをまとめました。

 

 

空腹や食後の入浴はさけましょう

高齢者の入浴介助をする際は、食事から1時間ほどおいて支援をしましょう。

食べてすぐにお風呂に入ると、消化不良を起こす可能性があります。

また、空腹での入浴は胃酸過多で気分が悪くなったり、めまいを生じやすいです。

水分の不足や血糖値が低くなりがちなので、食事をとってから入浴しましょう。

入浴介助のポイント

入浴は、皮膚を清潔にするだけでなく、体の緊張を解きほぐす効果もあります。

介護をする場合、長風呂を希望する人もいますが、ある程度の目安は必要です。

体調を考えての入浴時間は、5分~15分程度が良いとされています。

浴槽に浸かる時間が長すぎると、めまいやのぼせの原因になります。

湯温は、38℃から40℃程度のぬるめのお湯が好ましいです。

入浴介護ではタイマーで時間をチェックすると、リスクを避けられます。

清拭のポイント

清拭は、「せいしき」と読みます。

蒸しタオルなどで身体を拭き、清潔を保つことをいいます。

お風呂に入らない日や、寝たきりの方に行うことが多いです。

障害の程度によっては、清拭と入浴を交互に行う方もいます。

あたたかいタオルで身体を拭くと血液の循環がよくなります。

体位に注意しましょう

清拭で背部を拭うときは基本、障害のない側(健側)を下にします。

障害のある側を下にすると、身体を拭くときの体勢によって圧力がかかります。

うまく体を支えられなかったり、圧迫に気が付かないため事故の危険性もあります。

全方位に意識を配りながら、利用者に的確な声かけをしていくことが大切です。

55℃程度のお湯を準備

清拭を行うときは、お湯を準備します。

お湯とタオルを使いながら身体を拭いていきます。

入浴とは違い、清拭を行っているとタオルが冷えてしまいます。

冬場は、やや熱めの55℃くらいのお湯を準備しておくとよいです。

温度計ではからなくても、徐々に経験でわかるようになってきます。

腰痛に注意!

清拭で気をつけたいのが腰痛です。

予防策は、ベッドの高さを自分の拭きやすい位置に上下すること。

電動ベッドの場合は、必ず、高さ調整をしましょう。

面倒だからと、この一動作を怠るとあとで痛い目にあいます。

また、ボディメカニクスのテクニックも効果的です。

目、手の拭き方

目は涙管を目脂でつまらせないように、目頭から目尻に向かって拭きます。

上腕は手首を支えて拭きます。

手首だけでは難しい場合は、肘関節から下を支えます。

ひじ関節や腕全体を持ち上げた方が拭きやすいです。

皮膚についた水分は、こまめにふき取ります。

水滴が残っていると、気化熱となって体温を奪う原因になります。

おなか「の」

腹部は、時計周りに円を描くように拭いていきます。

「の」の字を書くように、右回りにマッサージするイメージです。

清拭では、末梢(まっしょう)から中枢(心臓)に向かって行うのが基本です。

両下肢も、末梢から中枢に向かって拭くことになります。

耳垢や鼻毛の処理は?

乾燥した耳垢は、綿棒で湿らせて取ると、きれいに取る事ができます。

オススメは、綿棒にベビーオイルをつけること。

耳の中を湿らせ、傷つけないように取ることができます。

鼻毛は、無理に引き抜くと皮膚を傷つけます。

細菌が侵入し、毛嚢炎(もうのうえん)になる恐れがあります。

毛抜きは、毛根部分が炎症を起こす可能性があります。

専用のはさみやカッターを使うと効率的です。

お肌の手入れ

肌のお手入れは、弱酸性の製品がオススメです。

ボディーソープや洗顔剤も「弱酸性」と謳っている商品が増えました。

老人性掻痒症の方にも、弱酸性の石けんを使用するようにしましょう。

まとめ

入浴では血行が促進されるため、心臓に負担をかけます。

そのため、空腹時や食後1時間前後の入浴は避けましょう。

健康状態にもよりますが、お湯につかる時間は5分から15分が目安です。

ベッドなどで行う清拭では、熱めのお湯を用意します。約55度が適温です。

タオルで顔を拭く時は、目頭から目尻に向かって拭きます。

年を重ねるごとに肌は弱酸性から中性になってきます。

肌荒れや皮膚病が起こりやすくなるので気をつけましょう。

本日もありがとうございました。