認知症も増えていますが、気になるのが「認知症予備軍」です。
認知症の可能性がある予備軍は、「軽度認知障害」と言われます。
軽度の方でも、記憶障害や見当識障害など、さまざま判断力の低下がみられます。
<もしかしたら認知症かも……?>
今回は、自宅で簡単にできるチェック方法をお伝えします。
料理と認知症
<あれ、どんな食材を使ってたっけ?>
<調味料はどのくらい入れたかな……?>
これまで当たり前のようにしていた調理の記憶があいまいになる。
こうした症状も、認知症が疑われるサインです。
症状が進むと手順がわからなくなり、調理をすることが難しくなります。
というのも、何気なく作っている料理も、手順は複雑です。
素材を切ったり炒めたり、火加減や味付けなど、その場での判断も要求されます。
初期の認知症では、だんだんと調理の記憶があいまいになってきます。
物とられ妄想
軽度の認知症によく見られるのが、物とられ妄想です。
<家族に通帳を盗まれた!>
<隣の人に鍵を盗まれた!>
しかし、部屋をチェックしても盗まれた形跡はありません。
こうした「物とられ」妄想が何度も続く場合、軽度の認知症の疑いがあります。
対処法は否定したり、怒ったり、話題を変えたりしないことです。
本人と一緒に、盗まれた物を探すことが大切です。
見つかれば、勘違いに気づかせてあげることができます。
見つかった後は、本人に保管場所をわかりやすく伝えましょう。
保管場所に目印やメモに書いて残すのも効果的です。
感情の変化
軽度の認知症では、記憶力の低下だけでなく、感情の変化もみられます。
好きだった外出が減ったり、食事の誘いかけも断りがちになったり……。
意欲の低下や周囲への無関心も、軽度認知症のサインです。
うつに似た症状があるので、しばしば間違った診断をされることもあります。
生きる気力を失っているような場合は、はやめに病院への受診をすすめましょう。
若年性認知症とは
認知症は、高齢者ばかりではありません。
65歳未満で発症する認知症を、若年性認知症といいます。
通常のアルツハイマーより、進行がはやいのも特徴です。
働き盛りの世代が発症すると、心理的負担は非常に大きいです。
まとめ
軽度の認知症がみられた場合、早めに専門家に相談しましょう。
地域包括支援センターも窓口のひとつです。
専門知識を持ったスタッフが幅広く対応してくれます。
また、民生委員も福祉サービスを利用するための情報提供をしてくれます。
不安や心配を抱えた方は、一度、話をきいてもらってはいかがでしょう。
本日もありがとうございました。