ツナガレ介護福祉ケア

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保育士試験に一発で受かる人は 何が違うのか

保育士試験の合格率は、おおむね20%前後といわれています。

その中で、一発で受かる人となると、さらに少ない。
体感では、5〜10%くらいではないかと思います。

数字だけ見ると、なかなか骨の折れる試験です。
科目は9つ。
範囲は広い。
しかも、多くの人が仕事や家事を抱えながら受けています。

だから最初は、こう思いやすい。

自分には無理かもしれない。
覚えることが多すぎる。
どこから手をつければいいのかわからない。

でも、実際にやってみるとわかります。
この試験は、特別な才能のある人だけが受かる試験ではありません。

むしろ逆です。
派手な勉強をした人より、毎日少しずつ、やるべきことを絞って積み上げた人が受かる試験です。

僕の感覚では、一発合格を狙うなら、毎日30分でもいい。
ただし、だらだら参考書を読むのではなく、過去問を中心に回すこと。
合計で200時間くらい積めれば、現実味はかなり出てきます。

大事なのは、長時間やることではありません。
やり方を間違えないことです。



一発合格に必要なのは 根性より「見取り図」

保育士試験は、努力だけで押し切ろうとすると苦しくなります。
頑張っているのに、手応えが出ない。
勉強しているのに、点につながっている感じがしない。
そういうことが起きやすい試験です。

この試験で必要なのは、まず「見取り図」です。

どの科目がどういう性格なのか。
どこが暗記で、どこがひっかけで、どこが過去問勝負なのか。
それが見えるだけで、勉強はずいぶんラクになります。

保育の原理も、そのひとつです。
名前だけ聞くと、深くて難しそうに見える。
けれど実際には、思想を論じる試験というより、よく出る人物、制度、保育所保育指針のポイントを外さない科目です。

全部を深く理解しようとすると、重くなります。
まずは60点を確実に取りにいく。
その発想に変えたほうが、結果は出やすいです。


保育原理は「理解する科目」ではなく「外さない科目」

保育原理では、保育士としての基本が問われます。

保育とは何か。
子どもの育ちをどう支えるのか。
保育士にはどんな役割があるのか。

その土台になるのが、保育所保育指針です。

ただ、この科目でつまずく人の多くは、まじめです。
背景まで理解しようとする。
思想の違いまで整理しようとする。
制度の歴史まで追いかけようとする。

もちろん、それが無駄だとは思いません。
でも、試験対策としては少し重い。

保育原理は、まず頻出テーマを押さえて外さないこと。
ここが一番大事です。

満点を狙わなくていい。
まずは、取るべき問題をきちんと取る。
その積み重ねで十分です。


よく出るテーマは だいたい決まっている

保育原理は広く見えます。
でも、過去問を見ていくと、何度も顔を出すテーマはある程度決まっています。

たとえば、こんなところです。

  • 倉橋惣三

  • フレーベル

  • ルソー

  • 日本の保育の先駆者

  • 保育行政

  • 保育所保育指針

つまり、無限に広いようでいて、試験に出る山はだいたい同じです。

だから必要なのは、全部覚えることではありません。
出るところを、出る形で押さえることです。

人物なら、名前だけでなくキーワードと結びつける。
制度なら、名称と中身をずらさず覚える。
指針なら、年齢区分で見分ける。

それだけでも、かなり戦えるようになります。


人物問題は 「名前」ではなく「札」で覚える

人物問題で苦しくなるのは、名前をただの名前として覚えようとするからです。
それだと、似たような人名が出てきたときに、すぐ混ざります。

そうではなく、人物には「札」を立てておく。
頭の中で、その人に何枚かの札が刺さっている状態を作る。
このほうが強いです。

たとえば倉橋惣三なら、

  • キンダーブック

  • 生活を生活で生活へ

  • 幼稚園保育法真諦

  • 誘導

フレーベルなら、

  • 世界初の幼稚園

  • 『人間の教育』

  • 『母の歌と愛撫の歌』

  • 恩物

ルソーなら、

  • 子どもの発見者

こういうふうに、人名とキーワードを短く結びつける。
すると、選択肢を見たときに「あ、この人の話だな」と気づきやすくなります。

試験では、深い論文的理解より、まずこの反応速度が大事です。


保育行政は 「知っているか」より「惑わされないか」

保育行政の問題は、ただ知識を問うようでいて、実際には少し意地が悪いです。

文章を読むと、どれも正しそうに見える。
内容も、それらしい。
でも、よく見ると、法律の名前が違う。
条文の出どころがずれている。
言い回しが少しだけ変えてある。

こういう問題は、正面から全部暗記しようとすると苦しい。
大事なのは、過去問を通して「ひっかけ方」に慣れることです。

何度か解いていると、だんだん感覚が育ってきます。

これは本当っぽいけれど、どこかがずれている。
この書き方は見たことがあるけれど、別の基準の話だった。
その違和感に気づけるようになる。

保育行政は、知識だけで押す科目ではありません。
惑わされないことが、点数に直結します。


先駆者の問題は 「何をした人か」で覚える

日本の保育の先駆者に関する問題も、最初は嫌になりやすいところです。
名前が多い。
時代も古い。
誰が何をしたのか、すぐにごちゃごちゃになる。

でも、ここも整理の仕方があります。

人物を人物として覚えるのではなく、
その人が残した仕事や役割とセットで覚えるのです。

たとえば、

  • 倉橋惣三 → 保育要領

  • 及川平治 → 分団式動的教育法

  • 野口幽香 → 二葉幼稚園

  • フレーベル → 幼稚園、恩物

  • ルソー → 子どもの発見者

こういうふうに、名前をただの暗記項目にしない。
「何をした人か」が見えてくると、記憶はぐっと強くなります。


保育所保育指針は 「年齢」で切ると見えやすい

保育所保育指針は、まじめに全部読もうとすると重いです。
けれど、出題のされ方にはある程度パターンがあります。

そのひとつが、年齢区分のずれです。

乳児なのか。
1歳以上3歳未満児なのか。
3歳以上児なのか。

この切り分けができるだけで、正答率はかなり変わります。

文章だけを追うと、どれも正しそうに見えます。
でも、「これはどの年齢の育ちを言っているのか」と考えると、輪郭が出てくる。

保育所保育指針は、全部を丸ごと暗記するより、
見分け方を持つことが大事です。


過去問をやると 不安が少しずつ現実に変わる

見たことのない問題を前にすると、人は止まります。
頭が白くなる。
自分だけが取り残されている気がする。
何を聞かれているのかさえ、よくわからなくなる。

でも、それは能力がないからではなく、
問題の顔にまだ慣れていないだけのことが多いです。

過去問を何度もやっていると、景色が変わってきます。

またこの人物か。
またこの言い回しか。
またこのひっかけ方か。

そう思えるようになる。
すると、不安はゼロにはならなくても、正体不明ではなくなります。

試験勉強でしんどいのは、量そのものより、
何が出るのか見えないことです。

だから過去問をやる。
未来を予言するためではなく、
試験の顔を知るためにやるのです。


頻出テーマを まずはここだけ押さえる

保育の原理で、まず押さえておきたい頻出テーマをまとめると、こんな感じです。

人物

  • 倉橋惣三

  • フレーベル

  • ルソー

  • 及川平治

  • 野口幽香

キーワード

  • 生活を生活で生活へ

  • キンダーブック

  • 幼稚園保育法真諦

  • 誘導

  • 恩物

  • 子どもの発見者

  • 分団式動的教育法

制度・行政

  • 保育所保育指針

  • 児童福祉法

  • 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準

  • 子どもの最善の利益

  • 保育士資格の位置づけ

攻略の視点

  • 人物は名前だけでなくキーワードで覚える

  • 行政は「ひっかけ」に慣れる

  • 指針は年齢区分で見分ける

  • 過去問で出題のクセをつかむ

ここを押さえておくだけでも、闇雲に勉強するより、かなり道が見えやすくなります。


一発合格は 派手な才能ではなく 静かな反復で決まる

一発で受かる人を見ると、要領がよかったように見えるかもしれません。
頭がいいように見えるかもしれません。

でも、実際はもっと地味です。

毎日30分。
派手なことはしない。
過去問を解く。
間違えたところを戻る。
また解く。
それを繰り返す。

結局、そういう人が強い。

保育士試験は、人生を一発逆転するための試験ではありません。
でも、働きながら、暮らしながら、それでも前に進もうとする人にとっては、かなり大きな意味を持つ試験です。

だからこそ、焦らないことです。
自分だけが遅れていると思わないことです。
派手な勉強法に振り回されないことです。

勝負は、毎日の静かな反復で決まります。

一発合格は、特別な人のものではありません。
やることを絞って、同じところを何度も通った人のところに来るものです。