ツナガレ介護福祉ケア

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ひきこもりが高齢化 家族はどこに相談すべき?

ひきこもりの平均年齢が上がっているというニュースを見ました。

NPO法人の調査によると、当事者の平均年齢は36.9歳。

さらに、40歳以上が4割を超え、50歳以上も1割以上いるとのことでした。

この数字を見て思うのは「ひきこもり」は、もう若者だけの問題じゃないこと。

家族の高齢化、生活困窮、介護、親亡きあとの問題にまで広がっています。

 

 

ひきこもりとは

ひきこもりという言葉は、日常的によく使われます。

支援では、「仕事や学校に行かず、家族以外の交流がほとんどない状態が、6か月以上続いていること」と整理されています。

つまり、ただ家にいるのではなく、社会とのつながりが薄くなり、その状態が長く続いていることが問題になります。

「8050問題」では終わらない現実

少し前から、「8050問題」という言葉を聞くようになりました。

これは80代の親が、50代のひきこもりの子どもを支えている状態を指します。

今回のニュースを見ると、その現実はさらに進んでいるのかもしれません。

60代の子どもを、90代の親が支えるケースもあるといいます。

ここまで来ると、ひきこもり支援は若者支援だけでは対応できません。

親も年を取り、病気や介護、認知症の問題が出てきます。

親が倒れた瞬間に生活が崩れる

親が元気なうちは、何となく生活が回っていることがあります。

食事を用意し、生活費を払い、本人の代わりに外部とやり取りをする。

そうした役割を、親が担っている家庭も少なくありません。

でも親が倒れたり、亡くなった瞬間に、生活は一気に崩れます。

これが、親亡きあとの怖さです。

だからこそ、少しでも外とつながっておくことが大切なのだと思います。

ひきこもりと見えない困窮

ホームレスは、公園、河川、駅などで生活を営んでいる人とされています。

法律の定義では、野外で生活している人が中心です。

しかし現実の困窮は、外から見えるものだけではありません。

ネットカフェを転々としている人。

家で、外部との接点を失っている人。

収入がなく、相談できる人もおらず、生活の見通しがない人。

こうした「見えない困窮」は存在しています。

ひきこもりの高齢化は、この見えない困窮と重なっています。

外からは普通に見えても、本人も家族も少しずつ追い込まれていることがあります。

どこに相談すればよいのか?

具体的に、どこへ相談すればいいのか。

まず、オススメは自治体の「生活困窮者自立相談支援機関」です。

ひきこもりというと、専門の相談窓口を思い浮かべるかもしれません。

もちろん、それも大切です。

ただ、本人も家族も年齢をとると、問題は外出や就労だけではなくなります。

生活費、住まい、医療、介護。そうした問題が少しずつ重なってきます。

家族だけでも相談できる

本人が相談に行けなくても、家族だけで相談することはできます。

これは、とても大事な視点です。

本人を無理に連れて行こうとすると、かえって関係がこじれることがあります。

まずは家族が相談し、今の状況を整理する。

それだけでも、抱えていた問題を外に出すことができます。

生活全体を整理する

いきなり働くことを求めるのではなく、まずは生活を整理することが大切です。

収入はどうなっているのか。

親の年金に頼っていないか。

医療や福祉につながる必要はないか。

親が倒れたあと生活はどうなるのか。

こうしたことを家族だけで抱えず、外の支援者と一緒に確認していくことが大切です。

生活困窮の相談窓口は、お金だけではありません。住まい、仕事、福祉、医療など生活全体を整理する入口になります。

社会との「糸」

中島みゆきさんの『糸』という歌があります。

人と人とのつながりを「糸」にたとえた有名な曲です。

ひきこもり支援を考えるときにも、この「糸」という言葉はとても大事です。

支援とは生活が崩れる前に、細くても外との接点を作っておくこと。

その細い糸を残しておくことです。

家族だけで抱え続けていると、外からは何も見えません。

ひきこもり支援は、本人を責めることではありません。

家族を責めることでもありません。

本人と家族が社会との糸をもう一度結び直すことだと思います。

本日もありがとうございました。