ツナガレ介護福祉ケア

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育児・介護休業法とは?子育ては大事なのに制度が知られていない理由

 

子育てが大事だ。

少子化は深刻だ。

日本の未来のために支えなければいけない。

そんな言葉は、もう何年も聞いてきた気がする。

こども家庭庁ができた。

子どもや子育てに関するお金の話も注目される。

批判も出る。議論にもなる。

でも・・・

そのわりに、肝心の制度の中身は、あまり知られていない。

子育てや介護に関する法律が、実際にはどういうものなのか。

働く人が、何を使えて、何を使えないのか。

そのあたりは、意外なほど広まっていない。

今回は、育児・介護休業法について、僕なりに「これは大事だな」と思うところだけを、なるべく簡単にまとめてみたい。

 

 

国は子育てを大事だと言う

子育て支援は大事だと言われる。

それ自体は、たぶん間違っていない。

出生率は下がっている。

高齢化も進んでいる。

この先の日本を考えれば、子どもを産み育てることを、社会全体で支える仕組みは必要だと思う。

問題は、大事だと言うことと、実際に伝わっていることは、別だということ。

看板は大きい。

でも、肝心の内容はあまり刺さっていない。

制度はある・・・けれど。

育児や介護で仕事を辞めなくてすむようにする制度は、ちゃんとある。

休業できる仕組みもある。

休暇を取れる仕組みもある。

働き方を少し緩める仕組みもある。

でも、それを知っている人は多くない。

必要になって初めて調べる。

会社に聞いて初めて知る。

役所の資料を見ても、言葉が固い。

結局、「なんとなく難しそう」で終わる。

これでは、制度があっても、半分ないのと同じだと思う。

育児・介護休業法とは

育児・介護休業法という名前は、少し堅い。

でも、やっていることは、わりと現実的だ。

子どもが生まれた。

家族の介護が始まった。

そこで仕事を辞めるしかない、という状態を減らす。

そのために、

休業できるようにする。

休暇を取りやすくする。

労働時間を調整しやすくする。

そういう仕組みを整える。

要するにこれは、育児や介護で人生が詰まないようにするための法律 だと思えばいい。

育児休業は正社員の制度ではない

育児休業というと、正社員の制度のように思われがちだ。

でも、実際にはそれだけではない。

条件を満たせば、パートの人も対象になる。

休んでいる間には、育児休業給付金の仕組みもある。

もちろん、収入がそのまま維持されるわけではない。

それでも何もない状態よりはずっと違う。

子どもが生まれる時期は、ただでさえ生活が大きく変わる。

そのときに「休んだら終わり」にならない仕組みがあることは大きい。

子どものために休める制度もある

子どもが熱を出す。

予防接種がある。

健診がある。

学級閉鎖になる。

子育ては、予定どおりには進まない。

きれいごとではなく、日常的に予定が崩れる。

そういうときのために、子どもの看護などを理由に休める制度がある。

こういう制度は、知っているだけでも違う。

子育てをしている人にとって本当にきついのは、大きな危機より毎日の細かい詰まりだったりする。

一日休めるかどうか。

半日ずらせるかどうか。

その差で、気分はかなりラクになる。

介護はある日突然に。

育児は、ある程度準備の時間がある。

でも介護は違う。

昨日まで普通だった家族が

転倒する。

入院する。

認知症が進む。

急に支えが必要になる。

介護はわりと急に始まる。

そのとき、働いている人は一気に現実に引き戻される。

仕事はどうするのか。

通院や手続きはどうするのか。

誰が付き添うのか。

施設はどうするのか。

頭の中が一気に埋まる。

だから介護の制度は、育児以上に「知らなかった」で流してはいけない。

優しさだけでは続かない

ここは、わりと大事なところだと思う。

子育ても介護も、

気持ちがあれば何とかなる。

家族で支え合えばいい。

職場が理解してくれればいい。

そういう話では回らない現実がある。

家族の形は変わっている。

共働きも増えている。

親も高齢になっている。

支える側も余裕がない。

つまり、善意だけでは続かない時代 になっている。

だから制度が要る。

感情ではなく、仕組みが要る。

本当に足りないのはインフルエンサー

制度が足りない部分は、もちろんある。

使いにくさもある。

職場の空気で取りづらいこともある。

でも、それ以前に「そもそも知られていない」という問題も大きい。

国が新しい方針を出す。

新しい組織を作る。

新しい負担や支援の話が出る。

そこはニュースになる。

でも

今ある制度をどう使えばいいのか?

自分は何の対象になるのか?

会社は何を整えなければいけないのか?

そこは、あまり伝わってこない。

本当に足りないのは、制度そのものだけではなく、

普通の言葉で届く広報なのかもしれない。

知られて初めて意味を持つ

制度は、あるだけでは足りない。

知っていて、必要なときに思い出せて、使える形になっていて、はじめて意味を持つ。

子育てを支える。

介護離職を防ぐ。

日本の未来のために必要だと言う。

そこまで言うなら、まずは今ある制度をもっとわかりやすく伝えたほうがいい。

難しい言葉ではなく。

役所の言い回しでもなく。

生活者に届く言葉で伝える。

それだけでも、救われる人はいると思う。

最後に

僕は、こういう制度を完璧だと言いたいわけではない。

足りないところもあるし、現場では使いにくいこともある。

それでも、知らないままでいるよりは、知っていたほうがいい。

子育ても介護も、ある日、自分の問題になる。

そのとき「そんな制度があったのか」では遅いこともある。

国が本当に子どもや家庭を大事にしたいのなら、

新しい言葉を増やす前に今ある制度の中身を、もっと届く形にしたほうがいい。

そのほうが、案外、地味に効く。

僕はそう思う。