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雪視症の読み方や症状、見え方とは?ビジュアルスノウの特徴や原因、自閉症との関連性

 

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世界にはいまだ治療法が確立されていない「奇病」や「難病」が多数報告されています。

 

この記事では日本の眼科医でも症例報告の少ない「雪視症」と呼ばれる目の病気を解説します。

 

雪視症の読み方とは

雪視症とは、視野全体に雪が降っているような感覚が、視野全体に持続している症状です。

 

雪視症の読み方ですが、この漢字は当て字のようです。

 

「せつし」や「ゆきし」とも読めますが、眼科医などではビジュアルスノウと呼ばれることが多いようです。

 

ビジュアルスノウとは視界砂嵐症候群のことです。

 

視界砂嵐症候群よりも「雪視症」の方が美しいイメージなので用いられるようになったと推察します。

 

具体的には次のような症状があるそうです。

 

 

「吹雪の中で目を開けているよう」

「視野全体に砂を撒き散らしたように見え、かすんで見えにくい」

「砂嵐の中で物を見ているような感じ」

「壊れたテレビ画面のような見え方」

 

 

 

視野に雪がかかったよう障害が3か月以上持続する場合は、医療機関に行くことをおすすめします。

 

 

 

 

ビジュアルスノウの原因

 

雪視症(ビジュアルスノウ)は視覚障害のひとつで治療法は確立されていません。

 

具体的な症状としては片頭痛や耳鳴、さらに不安やうつ状態を併発する可能性があります。心因性ストレスが要因となるケースもあるようです。

 

視野に雪がかかる密度や重症度は人によって違います。

 

残像や視覚症状によって読み取りが困難になったり、日常生活に影響を及ぼします。

 

雪視症の方は、スターバースト(星状の残像)を近くしたり、浮遊物など異常なものを見ることが多いそうです。

 

ドライブやスポーツなどを楽しむことが難しくなる可能性もあります。

 

雪視症(ビジュアルスノウ)の治療法

 

最近の知見によつて、雪視症は大脳や小脳の限局した部位に「代謝亢進領域が認められる」ことが分かってきました。

 

目の奇病と思われてきましたが、脳や視神経の働きによって何らかの不具合が生じるということかもしれません。


つまり、この代謝の変化を改善させる治療薬などが開発されると今後は標準的な治療法が確立されていくのかもしれません。

しかし現時点では、神経作用を鎮める効果の薬や偏頭痛の治療薬などの内服が推奨されています。

 

一般的には、時間をかけ徐々に症状が改善していくようです。

 

 

 

 

 

雪視症(ビジュアルスノウ)の特徴と自閉症

 

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、対人関係などの社会的能力の障害といわれます。

 

近年の研究によって、その原因が感覚・運動レベルにあることも指摘されています。

 

自閉症スペクトラム障害の視覚世界を探る研究では、自閉症スペクトラム障害に共通する3つの視覚症状を明らかにしています。

 

そこでは雪視症(ビジュアルスノウ) と呼ばれる類似の砂嵐状のノイズが、片頭痛患者に発生していることが分かりました。

 

このことから片頭痛を引き起こす特異な脳活動が、自閉症スペクトラム障害にも共通している可能性が指摘されています。

 

これは障害者ケアの視点からも、大変興味深い報告です。

 

 

 

雪視症(ビジュアルスノウ)の診断で気をつけること

 

筆者が自閉症の方と接して感じるのは、相手の感情をどのくらい読み取っているのかという点です。

 

相手の表情や視線、動作などから感情を読み取るという行為は健常者でも容易ではありません。

 

しかしその前に雪視症(ビジュアルスノウ)のような視覚的注意機能の障害がある場合は、そもそも相手の表情や動作を読み取れないことも考えられます。

 

自分の意志を上手に伝えることができない自閉症の方は少なくありません。

 

そうした状況を踏まえると「雪視症」の潜在的な患者はもっと多いような気がするのです。

 

最後に大胆な仮説を立てると、雪視症に苦しんでいる場合は眼科医の診断を受けることはもちろんですが、自閉症スペクトラム障害との関連についてもチェックしてみると良いかもしれません。

 

例えば、認知行動療法の分野では自閉症スペクトラム障害と視覚機能の関連についての研究も多いので参考にしてみてはいかがでしょう。

 

本日もありがとうございました。

サトシ(@satoshi_Jp0415でした。

 

 

 

 【引用文献】