最近、よく耳にするのが「気象病(きしょうびょう)」という症状です。
雨の多い日や季節の変わり目、台風などの時に頭痛やめまい、吐き気や不安感などの症状が出る方は、気象病の可能性があります。
気象病は一般的な病名ではなく、症候群という括りになります。
この記事では、介護や障がいにも影響する気象病について解説していきます。
気象病の原因は耳~介護や障がい者も注意
気象病の原因は、耳が大きく影響していると考えられています。
低気圧などで気圧変動が大きいと、内耳にある気圧センサーが変動を感知して、自律神経が乱れます。
とくに内耳にある聴覚器や三半規管は気圧差の影響を受けやすく、耳鳴りや耳閉感、めまいが誘発される要因にもなります。
飛行機やエレベーターで急上昇した時に感じる違和感と似ています。
気圧の変化は一般の人でも影響を受けますが、その影響が大きく、日常生活に支障が出る場合は気象病の可能性があります。
介護や障害の現場では、利用者さんの変化を感じることが重要です。
頭痛、うつ…低気圧女子とは
気象病の具体的な症状には、めまいや吐き気、頭痛、肩こり、首こりがあります。
雨の降る前に頭痛がしたり、季節の変わり目にめまいを感じる人も少なくありません。
気圧の変化は女性の方が感じやすいといわれています。
症状が悪化すると布団から起き上がれなくなったり、関節痛、手足のしびれもあります。
ドキドキと動悸がしたり、気持ちが落ち着かなくなり、不安になったり、気管支ぜんそくなどのアレルギー症状がでたりと様々な症状がでることもあります。
急激に気温や気圧が下がると自律神経系が対応できず、気分の落ち込みや、うつ傾向になることもあります。
こうした気圧の変化に心身を振り回される女性のことを、最近では「低気圧女子」と読んだりしています。
気象病の予防に!セルフチェック
気象病であるかどうか、簡単にチェックする方法があります。
以下は、慶応大学の舟久保恵美非常勤講師が作成した「天気の変化による痛みチェックリスト」です。
このリストで当てはまる項目が多い場合、気象病である可能性があるそうです。
①天気が変化する時に体調が悪くなる
②雨が降る前や、天気が変わる前になんとなくわかる
③乗り物酔いしやすい
④日頃ストレスを感じている
⑤季節の変わり目など気温差が大きい時に体調が悪い
気象病の対策としては、耳回りの血流を良くするのも効果があるそうです。
血流が悪いと内耳のリンパ液も一緒に滞ります。
そのため、めまいや頭痛などの症状を引き起こしやすいのです。
①耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張る
②そのまま軽く引っ張りながら、後ろに向かってゆっ くり5回まわす
③耳を包むように折り曲げ5秒キープ
④耳全体を掌で覆って、ゆっくり円描くように後ろに向かって5回まわす
※朝・昼・晩、1日3回行うのが目安
マッサージによって、耳回りの血流を良くしていきます。
コーヒーは気象病に効果ある?
気象病の予防は自律神経を整えることにあります。
規則正しい食事、睡眠時間の確保をして生活リズムを整えることが大切です。
最近では薬も出ていますので、体調に合わせて利用するのもひとつの方法かもしれません。
有名どころだと以下ですね。
気分を落ち着かせるためにコーヒーを飲む方もいます。
ただ自律神経失調症の人はコーヒーなどのカフェインを摂取すると、症状がひどくなるケースもあります。
寝る前にはコーヒーやお茶、アルコールは避けた方が無難かもしれませんね。
介護や障がいで不穏傾向にある方がいる場合は気を付けましょう。
本日もありがとうございました。
サトシ(@satoshi_Jp0415)でした。
<参考>