学習してから1年。保育士試験に独学で一発合格しました。
保育士試験の合格率は20%といわれています。そのうち一発で筆記に合格する確率は5~10%と聞きました。よく一発合格したなあ・・・と自分でも驚いています。
保育士試験では過去問を30分間、毎日解きました。僕の計算だと、200時間を保育の学習に費やせば、ほぼ合格できると思います。
ただし、やり方を間違えないことです。間違った勉強を続けるほど時間の無駄はありません。まずは間違えやすい問題をピックアップして解くことです。とくに保育士試験は9科目と範囲が広いです。1科目60点以上とれば良いのですが、範囲が広いため1発合格は難しいとされています。
保育士試験の教育原理は、難問といわれる科目です。試験内容は、教育の意義、思想、歴史的変遷、制度、現状や課題などです。
- ①出典問題(平成31年前期)
- ②「生きる力」問題
- ③人物問題(平成27年)
- ④学習方法(平成28年前期)
- ⑤研究者問題(平成27年)
- ⑥人物問題(平成31年前期)
- ⑦人物問題(平成27年)
- ⑧学校教育法(令和2年後期)
- ⑨運営基準( 平成30年前期)
- ⑩保護制度(平成28年後期)
- 11.人物問題(平成30年前期)
- まとめ
①出典問題(平成31年前期)
次の文の出典はどれか。正しいものを一つ選びなさい。
児童は、特別の保護を受け、また、健全、かつ、正常な方法及び自由と尊厳の状態の下で身体的、知能的、道徳的、精神的及び社会的に成長することができるための機会及び便益を、法律その他の手段によつて与えられなければならない。この目的のために法律を制定するに当つては、児童の最善の利益について、最高の考慮が払われなければならない。
- 児童の権利に関する条約
- 児童福祉法
- 児童憲章
- 世界人権宣言
- 児童権利宣言
正解
正解は、5の児童権利宣言です。
児童の権利に関する条約と混乱してしまいますが、「児童権利宣言」は1959年に国際連合で採択されました。今回は、児童権利宣言の第2条からの出題でした。
第5条や第7条も出題されやすいです。
第5条
身体的、精神的又は社会的に障害のある児童は、その特殊な事情により必要とされる特別の治療、教育及び保護を与えられなければならない。
第7条
- 児童は、教育を受ける権利を有する。その教育は、少なくとも初等の段階においては、無償かつ義務的でなければならない。児童は、その一般的な教養を高め、機会均等の原則に基づいて、その能力、判断力並びに道徳的及び社会的責任感を発達させ、社会の有用な一員となりうるような教育を与えられなければならない。
- 児童の教育及び指導について責任を有する者は、児童の最善の利益をその指導の原則としなければならない。その責任は、まず第一に児童の両親にある。
- 児童は、遊戯及びレクリエーションのための充分な機会を与えられる権利を有する。その遊戯及びレクリエーションは、教育と同じような目的に向けられなければならない。社会及び公の機関は、この権利の享有を促進するために、努力しなければならない。
混乱しやすい「児童の権利に関する条約」は、児童権利宣言の30年後の1989年に国連総会で採択されました。
②「生きる力」問題
次の問題は「第2期教育振興基本計画」(平成25年6月14日閣議決定)に掲載された「生きる力」についての説明です。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びましょう。
生きる力:いかに社会が変化しようと、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力など、「(A)」、「(B)」、「(C)」から成る力。
A | B | C | |
1 | 確かな学力 | 幅広い教養 | 健全な精神 |
2 | 確かな学力 | 豊かな心 | 健やかな体 |
3 | 確かな学力 | 魅力ある個性 | 健やかな体 |
4 | 幅広い教養 | 魅力ある個性 | 健全な精神 |
5 | 幅広い教養 | 豊かな心 | 魅力ある個性 |
正解
正解は、2となります。生きる力とは「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」が重要らです。深読みすると、この条約を書いた人は文系かなと思います。法令の文言は比較的、法律用語が多いのですが、この説明は文学的です。
僕は「豊かな心」という抽象的な文言が入ることに違和感があり、何回も間違えてしまいます。ちなみに「生きる力」を身につけるために総合的学習の時間が設けられています。
「第2期教育振興基本計画」の生きる力の説明文には、あらためて生きる力とは何かを考えさせられますが、志が高いばかりでもダメです。自ら課題を「見付け」「学び」「考える」。この3つは、試験を作成している関係者にも伝えたいです。
③人物問題(平成27年)
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
この教育は、自然か人間か事物によってあたえられる。わたしたちの能力と器官の内部的発展は自然の教育である。この発展をいかに利用すべきかを教えるのは人間の教育である。わたしたちを刺激する事物についてわたしたち自身の経験が獲得するのは事物の教育である。
- コメニウス(Comenius, J.A.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- モンテッソーリ(Montessori, M.)
- ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
正解
正解は、2のルソーになります。ルソーかペスタロッチかで悩んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自然と教育と出題されるとルソーを思い浮かべますが、ルソーの影響を受けているペスタロッチも当てはまることが多いので、考えすぎると混乱します。しっかりと2人の功績を理解しておくと良いのですけど、これがナカナカ(苦笑)。
さて、ルソーは子どもの発見者と呼ばれています。著書「エミール」で自然に従えと唱えました。著書には他にも「人間不平等起源論」「社会契約論」「新エロイーズ」「告白」「学問芸術論」があります。
一方、弟子にあたるペスタロッチが大事にしたのは、頭と心と手。つまり知的、道徳的、身体的な能力を調和的に発展させることが教育の目的だと考えました。
教育は家庭での日常生活で育まれるとして「生活が陶冶(とうや)する」と述べました。子どもの知的な脳力を伸ばすためには「幼児の環境にあるいっさいの事物は、思考の刺激として役立つ」と考え、直観教授を主張しました。
頭と心と手:Head,Heart,Handの頭文字をとって3H主義といいます。
直観教授:ペスタロッチは、直観こそが思考力の発達や言語獲得の基礎となると説き、直観を構成する要素を直観のABCとして、数、形、語の3つを示しました。
その他「リーンハルトとゲルトルート」「幼児教育の書簡」等の著書があります。
④学習方法(平成28年前期)
次の文は、ある学習の方法に関する記述である。(A)・(B)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(A)は発見学習に対して、その効率の悪さに異を唱え、文化の継承として知識をそのまま受け容れて身につけることが大切であると主張した。
そのためには機械的に知識を覚えさせるのではなく、新しい学習内容を学習者が既に所有している知識と関連づけて、その意味や重要性を理解できる形で提示すれば、新しい知識の定着がよくなるとして、(B)を提唱した。
学習内容を理解しやすく方向づけるためにあらかじめ与える情報を、先行オーガナイザーという。
A | B | |
1 | スキナー | プログラム学習 |
2 | ヘルバルト | 四段階教授法 |
3 | ブルーム | 完全習得学習 |
4 | オーズベル | 有意味受容学習 |
5 | キルパトリック | プロジェクト・メソッド |
正解
正解は、4のオーズベルです。
オースベル(1918~不詳)は、アメリカの精神科医・教育心理学者です。学習者の認知構造と学習材料との関連づけを重視した有意味受容学習を提唱しました。
有意味受容学習とは、人間は同じテーマで3回学習すると、1回目に学んだことが抽象的な理解であっても、2回目に聞くと学習内容が具体化するという方法です。この学習の積み重ね効果を利用したのが学習理論です。僕には10回くらい必要です。
一方、ドイツの哲学者ヘルバルトが唱えたのが4段階教授法です。4段階教授法とは、教授する側が4つの段階に分けて学習を進めることをいいます。
4つの段階は、次のとおりです。
①明瞭…疑問などをはっきりする。
②連合…知りたいことや疑問点を関係づけるようにイメージする。
③系統…関係づけしたイメージを整理して解決の順序立てをする。
④方法…問題を解決した方法をきちんと次にも活かせるよう意識化する。
ブルームは評価論や完全習得学習(テクソノミー分類学)を提唱しました。これは、学習活動の有効性を高めるために提唱された教授編成プログラムです。
⑤研究者問題(平成27年)
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
教授-学習の問題に関する心理学研究は、これまでふつう子どもの知的発達の水準の解明に限られてきた。だが、子どもの発達状態をこの水準だけで決定するのでは不十分である。この水準はふつうどのように決定されているか?
この決定の手段とされるものは、子どもが自主的に解いた問題である。これによって、子どもが今日できること、知っていることが分かる。なぜなら、そこでは子どもにより自主的に解かれた問題だけが考慮されているからである。
明らかに、この方法によるとき、われわれは、今日子どもにすでに成熟しているものだけを明らかにすることができる。われわれは、子どもの現下の発達水準だけを決定する。だが、発達状態というものは、その成熟した部分だけで決定されるものでは決してない。
自分の果樹園の状態を明らかにしようと思う園丁が、成熟した、実を結んでいるりんごの木だけでそれを評価しようと考えるのは間違っているのと同じように、心理学者も、発達状態を評価するときには、成熟した機能だけでなく、成熟しつつある機能を、現下の水準だけでなく、発達の最近接領域を考慮しなければならない。
1 ブルーナー(Bruner, J.S.)
2 ピアジェ(Piaget, J.)
3 デューイ(Dewey, J.)
4 エリクソン(Erikson, E.H.)
5 ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
正解
正解は、5のヴィゴツキーです。
問題文章の最後「発達の最近接領域」というキーワードから、ヴィゴツキーを浮かべられるかがポイントです。文章が長く、最初の教授というワードだと、デューイかな?と勘繰ってしまいます。
ヴィゴツキーは、保育原理や教育原理、児童家庭福祉のテキストでとりあげられることも増えています。邦訳本に「思考と言語」があります。
⑥人物問題(平成31年前期)
次の論を展開した人物として、正しいものを一つ選びなさい。
正統的周辺参加は、それ自体は教育形態ではないし、まして教授技術的方略でも教えるテクニックでもないことを強調しておくべきである。それは学習を分析的にみる一つの見方であり、学習というものを理解する一つの方法である。
1 デューイ(Dewey, J.)
2 ピアジェ(Piaget, J.)
3 レイヴとウェンガー
4 ブルーナー(Bruner, J.S.)
5 ブルーム(Bloom, B.S.)
正解
正解は3のレイヴとウェンガーです。
正統的周辺参加という理論は、他の理論と比べて有名ではないため、消去法でいくと、レイヴとウェンガーになります。
正統的周辺参加(LPP)とは、まず教師が模範を示して学習者がやる。そして、教師が指導やアドバイスを行い、できる範囲で支援する。徐々に手を引いていくことにより、効果的に学習を進められるという学習方法です。
⑦人物問題(平成27年)
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人物を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- A:伊勢国松坂に鈴屋という書斎をもった。日本の古典研究を通して「もののあはれ」を知ることが重要であると考えた。その共感的な態度のもと、「まづかの学のしなじなは、他よりしひて、それをとはいひがたし、大抵みづから思ひよれる方にまかすべき也」と、学ぶ者の主体性を大事にした。
- B:豊後国日田に咸宜園という私塾を開いた。「三奪の法」により、入塾生の年齢、入塾前の修学歴、身分(家柄)の三つを無視し、本人の入塾後の学問への努力に基づく達成度、実力を重視した。「鋭きも鈍きも共に捨てがたし 錐と槌とに使い分けなば」とよみ、門人一人一人の持ち味を尊重しようとした。
【Ⅱ群】
ア 荻生徂徠
イ 本居宣長
ウ 広瀬淡窓
A | B | |
1 | ア | イ |
2 | ア | ウ |
3 | イ | ア |
4 | イ | ウ |
5 | ウ | ア |
正解
正解は4です。
アは、おぎゅうそらい。江戸時代の前期から中期の儒者です。私塾、「譲園塾」を開きました。江戸幕府とも親しい存在でした。
イは、もとおりのりなが。はじめ弥四朗、鈴屋大人とも呼ばれます。江戸時代の国学者・文献学者・医師です。問題文章に出てきた「もののあはれ」とは純粋な感情を意味します。学ぶ者の主体性を重視する考え方を尊重しました。
ウは、ひろせたんそう。江戸時代の儒学者。近世最大規模の私塾「咸宜園」の塾主です。平等主義、実力主義を貫き、塾生の自治を奨励し、塾運営上の種々の職務を分担させてリーダーシップと実務能力を陶冶しました。
⑧学校教育法(令和2年後期)
次の文は、「学校教育法」の一部である。(A)〜(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
第22条:幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な(A)を与えて、その心身の発達を(B)することを目的とする。
第29条:小学校は、心身の発達に応じて、義務教育として行われる普通教育のうち基礎的なものを(C)ことを目的とする。
A | B | C | |
1 | 環境 | 援助 | 施す |
2 | 教材 | 援助 | 教授する |
3 | 教材 | 助長 | 施す |
4 | 環境 | 助長 | 施す |
5 | 環境 | 援助 | 教授する |
正解
正解は、4です。
「学校教育法」はとにかく出ます。これは第22条、第29条の穴埋め問題です。僕は、Bの「援助」か「助長」かで迷ってしまします。答えは、助長です。
Aは「環境」、Cは「施す」が入ります。学校教育法では、第22~28条で幼稚園について、第29~44条で小学校について規定しています。
⑨運営基準( 平成30年前期)
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A:第34条では「保育所における保育時間は、一日につき8時間を原則とし、その地方における乳幼児の保護者の労働時間その他家庭の状況等を考慮して、自治体の長がこれを定める」とされている。
- B:第35条では「保育所における保育は、保護者支援及び教育を一体的に行うことをその特性とし、その内容については、厚生労働大臣が定める指針に従う」とされている。
- C:第36条では「保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、子育ての支援等について、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない。」とされている。
- D:第36条の2第2項では「保育所は、定期的に外部の者による評価を受けて、それらの結果を公表し、常にその改善を図るよう努めなければならない。」とされている。
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | × | × | ○ |
3 | × | ○ | ○ | ○ |
4 | × | × | × | ○ |
5 | × | × | × | × |
正解
正解は 4です。
これはナカナカに間違えやすい問題です。
Aは、自治体の長ではなく、保育の長が決めるというもの。ひっかけか!
Bのポイントは、保育所の特性は「養護」と「教育」を一体的に行うことです。この基本事項を理解していれば、選択肢も2、4、5に絞ることができますが、サーっと読むと正解かなと思ってしまいます。
Cもいやらしい問題です。「子育ての支援等」というのが間違いです。正しくは、「保育の内容等」になります。かなり作成者はイジワルですね。
条文は次のとおりです。
- 第三十四条 保育所における保育時間は、一日につき八時間を原則とし、その地方における乳幼児の保護者の労働時間その他家庭の状況等を考慮して、保育所の長がこれを定める。
- 第三十五条 保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とし、その内容については、厚生労働大臣が定める指針に従う。
- 第三十六条 保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、保育の内容等につき、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない。
⑩保護制度(平成28年後期)
次の文は、現代の保育制度に関する記述である。適切な記述を〇、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A :「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」(認定こども園法)の一部改正により、平成27年4月に学校及び児童福祉施設としての法的な位置づけを有する幼保連携型認定こども園の制度ができた。
- B :「児童福祉法」第39条第1項の規定により、保育所は保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設である。
- C :幼保連携型認定こども園は、国、地方公共団体、学校法人、社会福祉法人及び株式会社のみが設置することができる
- D: 幼保連携型認定こども園には、園長及び保育教諭を置かなければならないとされている。
A | B | C | D | |
1 | ○ | ○ | ○ | × |
2 | ○ | ○ | × | ○ |
3 | ○ | × | × | ○ |
4 | × | ○ | × | ○ |
5 | × | × | ○ | × |
正解
正解は、2です。
学校は、学校教育法第1条に規定されるものをいいます。幼保連携型認定子ども園は、第1条には規定されず、教育基本法上の学校です。
児童福祉法第39条の2第2項には、この幼保連携型認定子ども園が児童福祉法と認定こども園法の2つの根拠法を持つことが示されています。
株式会社という記述は間違いです。園長と保育教諭については、改正認定こども園法第14条に示されています。
11.人物問題(平成30年前期)
次のA・Bそれぞれの著者として正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A:人間は生後1歳になって、真の哺乳類が生まれた時に実現している発育状態に、やっとたどりつく。そうだとすると、この人間がほかのほんとうの哺乳類なみに発達するには、われわれ人間の妊娠期間が現在よりもおよそ1ヵ年のばされて、約21ヵ月になるはずだろう。
- B:どの教科でも、知的性格をそのままにたもって、発達のどの段階のどの子どもにも効果的に教えることができるという仮説からはじめることにしよう。これは、教育課程というものを考えるうえで、大胆で、しかも本質的な仮説である。
ア ヘルバルト(Herbart, J.F.)
イ ブルーナー(Bruner, J.S.)
ウ ポルトマン(Portmann, A.)
A | B | |
1 | ア | イ |
2 | ア | ウ |
3 | イ | ウ |
4 | ウ | ア |
5 | ウ | イ |
正解
正解は、 5です。
学習をしている方の中には、Bの記述が、ヘルバルトかブルーナーで悩まれた方も多いのではないでしょうか。
Aのポルトマンは、何度か解いていると理解しやすい名前です。ヒト=マンというゴロで覚えています。ちなみに設題文のような状態を「子宮外胎児」または「生理的早産」と呼びます。
ポルトマンは、まだ胎児のまま子宮の外に出てきてしまったとの見解を、このような呼び方で表現しました。
Bは、発達段階というワードからヘルバルトを選択してしまいそうです。僕はよく間違えます。これも暗記しかないですが、ブルーナーによる教育方法の考え方です。
ブルーナーの発見学習では、子どもが自分で発見し、その発見によって進められる学習の仕方を提唱しました。
ある分野での基本的な構造をつかませ、観察、仮説の設定と検証をとおして、学習と研究の態度、推量と予測の力、自ら問題を発見して解決しようとする態度などを育てることを目的としています。また、教師は子どもの知的潜在能力を引き出すことを目指すべきだとしています。
まとめ
保育の教育原理は、法律問題から、歴史や人物と幅広く出題されます。どちらかといえば暗記問題が多いです。
教育原理に合格するには、50点満点中の30点以上が必要です。社会的養護と同時に合格点をとる必要があります。いわゆるニコイチ科目ですね。どちかを落とすと、再び、両方を受けなくてはいけない。しかも午前中に行われるので眠いです。
時事問題もでるのでニュースなどをチェックするのもおすすめです。
本日もありがとうございました。