ツナガレ介護福祉ケア

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【国試に出る】社会福祉士が知っておきたい有名ソーシャルワーカー

社会福祉士の国家試験には、有名なソーシャルワーカーの業績が出題されます。

他の国試でも同様ですが、合格するには覚えることが必要です。また、現在の社会福祉の現場にも役立つことは多いです。

今回は、社会福祉を考える上で欠かせないソーシャルワーカーの偉人を紹介します。

 

 

リッチモンドはケースワークの母

メアリー・リッチモンドは「ケースワークの母」と呼ばれている女性です。生活に問題を抱える人に、解決の支援を行うケースワークを分析・体系化しました。

彼女は、ケースワークの役割として、①個人に働きかける直接的活動、②社会環境を通じて働きかける間接的活動をあげました。

リッチモンドは貧しい生活を変えるには、個人だけではなく、社会環境へ働きかけることが必要だと訴えました。

リッチモンドが生きたのは、アメリカで南北戦争も行われ社会が苦しい時代でした。彼女も教職を諦め工場に就職しました。当時、貧しさは本人の怠惰な生活によるものとされていました。しかし、リッチモンドはその人を取り巻く社会環境を変化させる事も同時に必要であると説きました。

1989年以降には友愛訪問活動に携わり、貧困で苦しむ人たちを支援するソーシャルケースワークの基礎を築き、いまでは「ケースワークの母」と呼ばれるようになりました。

バートレットは3つのバランス

H.バートレットは、アメリカの社会福祉学者です。活躍した時期は、日本の明治時代です。これまでの「診断」という概念に対し、アセスメントという用語を初めて使いました。

バートレットは、ソーシャルワークは、①価値、②知識、③介入(調整活動)から構成され、価値と知識が優先されるべきと考えました。ただし、3つのバランスが重要であり、社会生活機能という概念を用いました。

バートレットは、人と環境との関係を、「人々が試みる対処」と「環境からの要求」との間で保たれる均衡関係としてとらえました。

パールマンは6つのP

ハリス・パールマンは、問題解決アプローチを体系化した女性です。診断主義の立場に立ちつつ、機能主義派の理論を取り入れて統合化を図りました。

心理的問題を聞き出し原因をつきとめ治療する診断主義と、援助機関の機能を利用した機能主義の統合化を図り、問題解決アプローチ(折衷モデル)を唱えました。

問題解決アプローチで重要なのは、6つのPとMCOモデルです。

6つのP

①person(人)

②problem(問題)

③place(場所)

④process(過程)

⑤professional(専門家)

⑥provision(制度)

MCOモデル

MCOモデルとは、利用者の問題解決能力のことを示しています。3つの要素から構成され、頭文字をとってMCOモデルと呼ばれています。

  1. Motivation(モチベーション)     クライエントの意欲
  2. Capactiy(キャパシティ)     クライエントの能力
  3. Opportunity(オプチュニティ)    クライエントのチャンス

実は、1960年代はケースワークの批判期でもありました。ケースワークでは貧困に対応できないといわれたのです。そういったことからパールマンは「ケースワークは死んだ」と自己批判を行いました。

ホリス

ホリスは、アメリカの社会福祉研究者です。「状況の中の人」という視点に立ち、心理社会的アプローチを提唱しました。

心理社会的アプローチとは、診断主義と機能主義の間をとった考え方です。援助機関や時間を決めないで、長期的に行うのが特徴です。

ホリスは、ソーシャルワークが対象としている問題は、本人や環境が作り出しているだけでもなく、両方の相互関係の結果だという見方を強調しました。

人、状況、両者の相互関係の3つの視点に重要を置き、「状況のなかの人」を踏まえながら、心理社会的アプローチを発展させました。

「社会福祉心理療法」ー1964年~1981年

マイナスに影響しあう内的・心理的原因と外的・社会的原因の相互作用を認識し、個人が社会環境の中で、自らのニーズを十分に満足させ、より適切に援助することである。

診断主義アプローチでの「利用者の回復する力」の視点が、ホリスの心理社会的アプローチへ継承されました。

覚え方、「人もリスもホッとさせる、ホリス」

ジャーメイン

ジャーメインは、エコロジカルアプローチ(生態学に基づいた理論)を体系化しました。有名なのは「生活モデル」です。

これは、システム理論・生態学理論をソーシャルワークに取り入れ、人と環境の交互作用によって問題の解決を目指したものです。

簡単にいえば、環境は個人に影響を与えるが、個人もまた環境を変えられるという意味です。

シュワルツ

シュワルツは、ソーシャルワーカーの媒介機能を重視する相互作用モデルを展開しました。グループワークの立役者のひとりでもあります。

グループワークは、意図的なグループ経験を通じて、個人が社会の中で機能する力を高め、個人、集団、地域社会の諸問題に効果的に対処できるよう支援するものです 。

グループワークの有名人は他にも、G.コイル、G.コノプカ、R.D.ヴィンタ―、W.ニューステッタ―がいます。

覚え方:子犬(コイル)のお母さん(グループワークの母)がワルツ(シュワルツ)を一緒に(相互作用モデル)踊ったら、ビンタ(ヴィンター)をくらって治療(治療モデル)した。このプッカり(コノプカ)腫れた重症(14の原則)のニュース(ニューステッター)がインターネット(インターググループワーク)でひろまった。

まとめ

ソーシャルワーカーは、福祉や介護、医療、教育など幅広い分野で支援や援助を行う専門職です。その成り立ちは、困りごとや問題を抱えている方を救いたいというシンプルな想いでした。

社会福祉は時代とともに変化していきます。その変化に対応した支援をするためにも、先人の学びを紐解くことは重要なのかもしれません。本日もありがとうございました。