【ツナガレ介護福祉ケア】

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ペットと暮らせる介護施設(老人ホーム)の3つのメリットとデメリット【ツナガレ介護福祉ケア】

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ペットと一緒の介護施設は急増中

 

ペットを愛するシニアの夢を叶えてくれる介護施設が増えています。

 

マスコミでよく紹介されているのが特別養護老人ホーム「さくらの里」です。

 

なぜ、これほどまでに注目されるのか。ボクが考えるには「特養」という性質が関係しているように思います。

 

特養とは特別養護老人ホームのこと。民間の老人ホームとの違いがあります。

 

特養は地方公共団体や社会福祉法人が運営しているので費用は安いです。一方、民間の老人ホームは自由度は高いのですが、費用は高めです。

 

高級老人ホームには、サービスの一つとしてペット可のところも多いのですが、行政側が運営などしている老人ホームでペットと一緒に暮らせる施設はまだまだ珍しいかもしれません。

 

しかし、介護施設でペットと利用者が暮らすことには多くのメリットがあります。

 

 

目次

 

①認知症の改善に期待できる!?

 

特養老人ホーム「さくらの里」では、2012年4月からペット共存型の施設運営をしているそうです。これはかなり早い試みだと思います。

 

看板犬とかセラピー犬などの動物を飼っている施設はありますが、ペットと一緒に暮らせる施設を運営するには環境整備が必要です。また他の利用者やご家族の理解も得なくてはいけません。

 

そのため民間に比べ特養では、一般的に保守的な運営をしている施設が多いように感じます。

 

 

認知症とペット〜奇跡の物語とは

 

 

介護施設で飼い主と暮らすペットは様々な奇跡を起こします。

 

認知症の70代の女性サチコさん(仮名)を救ったのは、愛犬のプードル、ちーちゃん(仮名)でした。

 

旦那さんを亡くして一人暮らしをしていたサチコさんにとって、ちーちゃんは子供以上の存在。寂しさや悲しさを癒してくれる大切な家族でもありました。

 

だんだんと身体が不自由になってきたサチコさんは、ちーちゃんとずっと一緒にいられるのならと介護施設への入居を決めました。

 

慣れない介護施設の暮らしでしたが、ちーちゃんも一緒だったのでサチコさんは楽しそうでした。

 

しかし入所して1年後。

 

サチコさんは廊下で転倒して大腿部を複雑骨折し、入院することに。ちーちゃんと離れ離れになってしまいました。

 

3ヶ月後、サチコさんは退院して施設に戻りましたが、ちーちゃんの存在を忘れてしまうほど認知症が進んでいました。

 

「ペロペロ」とちーちゃんが手を舐めても、サチコさんは不思議そうな顔で見ているだけ。昔のように笑顔で呼びかけることはありません。

 

入院前と比べて元気のなくなったサチコさんを心配するスタッフ。一生懸命にちーちゃんとの思い出を伝えますが、反応はありません。

 

それでもちーちゃんは毎日、サチコさんのもとに駆け寄ります。いつか思い出してくれると信じているように、クンクンと寄り添い続けました。

 

そんなある日、サチコさんに変化が起こります。

 

ちーちゃんがベッドに上がると、これまで無反応だったサチコさんの手の先が動き出しました。

 

そして笑顔で優しくなで続けました。大好きなちーちゃんの名前を呼びながら、、、。

 

 

 

幸せホルモン「オキシトシン」

 

 

なぜ認知症の女性が愛犬の名前を思い出せたのか?

 

科学的な裏付けとされるのが、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の存在です。

 

オキシトシンは母親が子供と触れ合うときに分泌されるホルモンで、ストレスを軽減し多幸感を与えてくれることでも知られています。

 

実はオキシトシンは、ペットと見つめあっていると通常の3倍も分泌量が増えるそうです。

 

認知症が進んだ女性が起こした奇跡には、このオキトシンが関係しているのではないかと専門家はみています。

 

 

ファシリティドッグ

 

 

小児医療の現場でもワンちゃんは活躍してます。

 

これらは「ファシリティドッグ」と呼ばれて病院に常駐し、入院生活でストレスを抱えている子供に寄り添いながら闘病生活を支えています。

 

海外では病院や教育機関などでも活躍しているファシリティドッグですが、日本で導入している施設は少ないです。

 

ペットの癒しの効果については、残念ながら日本はまだまだ遅れています。

  

 

 

②介護ペットでQOLが改善

 

 

介護施設は利用者の「QOL 」(Quality Of Life=生活の質)を向上させる場所でもあります。

 

ペットは生活の質を高めるのにも、一役かってくれます。

 

ある認知症の80代の女性は不眠症に悩んでいました。

 

夜になると怖い夢で起きてしまうのです。

 

本来、利用者さんとペットが一緒に寝ることは禁止されていたのですが、スタッフは上層部に掛け合い、愛犬と眠ることを許してもらいました。

 

そしてペットと眠れることになった女性は安心したのか、不眠症は改善したそうです。

 

 

 ③人手不足の解消へ

 

ペットと暮らせる介護施設では人材募集をした際に職員が集まりやすいそうです。

 

ペットのお世話などで職員の負担が多くなるので敬遠されると思いがちですが、逆に「それでもいいから働きたい」というスタッフが集まってくるそうです。

 

 

介護ペットのデメリットは?

 

 

介護施設でペットと暮らすデメリットに、飼い主がペットより先に亡くなるケースがあります。

 

飼い主に先立たれたペットはどうなるのでしょう。

 

大きくは親族の元に引き取られるケースと、施設で暮らし続けるケースがあるそうです。

 

ただし施設で残されたペットを育てる場合、エサ代や医療費などは亡くなった利用者のご家族が負担することが多いようです。

 

最悪の事態も想定して亡くなる前にしっかりと、周囲の人と話し合っておく必要がありそうですね。

 

ちなみに最近では「ペット信託」というサービスもあるそうなのでチェックしておくと良いかもしれません。

 

 

まとめ

 

 

最近は行政の意識も変化しているのでペットと暮らせる施設は増えそうです。

 

また今後、介護が必要になるのは団塊の世代のシニアです。

 

この世代はペットと暮らすことが当たり前だったので、「ペットと暮らしたい」というニーズはますます高まりそうですね。

 

本日もありがとうございました。